初めての妊娠、初めての流産
実家に帰ったのは受診した日の夕方。
姪っ子と遊んだりして楽しく過ごしていましたが、
段々お腹が痛くなってきて、夜寝る前には生理痛のような痛みに。
これは流産の兆候と言われる生理二日目くらいの痛み…?
いやでも私の生理二日目はもっと痛かった気がする…
なんて、流産ではないと信じたいがゆえに強がっていただけだと思います。
先生からは「生理痛のような痛みや生理二日目くらいの出血があったらすぐに受診するように」、と言われていましたが、私は生理痛とは少し違う痛みだと感じました。
生理痛より痛かったからそう感じただけかもしれません。
お風呂で温まれば良くなるかな、って思ったけど全く良くならず、
これはもはや正常な妊娠ではないと感じるレベルの痛さに。
出血は完全に鮮血になり、量もどんどん多くなっていったので
もうダメだと思いました。これは間違いない、流産になる。そう思いました。
夜用ナプキンをつけて布団に入ったものの、お腹も腰も尋常じゃないくらい痛くてなかなか寝付けず、
ようやく眠りについてからも、夢の中で
お腹の痛みに苦しみながらも懸命に卵ちゃんに行かないでと引き留めていました。
がんばれ、がんばれ、
って。
明け方痛みで目が覚めて、恐る恐るトイレに行きました。さっきまで見ていた夢の中では、まだお腹の中に卵ちゃんがいたんです。
でも、ダメでした。
トイレで私は今まで見たことのないようなものを目にしました。
専門家じゃないから詳しいことは分からないけど、おそらく子宮内膜。
週数的に胎盤はまだできていないわけだから、子宮の中を覆っていたと思われる「膜」がすべて剥がれ出ていました。
あぁ、流産しちゃった。未経験の私でもそれだけは分かりました。
どうしていいか分かりませんでした。呆然としてしまいました。
トイレの中から母を呼び、説明すると
あぁ、それはもうダメだね、仕方ないね、と。
もう少し労わる言い方はないのかと思いながらも、母も初めての娘の流産で動揺したのだと思います。
(正確には私の姉も流産を経験していますが、実家にいる時ではないので母が直接その場にいたのは今回が初めてということです)
なんだかぼうっとしてしまい、その時は涙すら出ませんでした。
母と話し、診察の時間になったらいつも通っている病院へ電話をし、どうすればよいか指示を仰ぐことにしました。