流産の手術
先週火曜日、流産の手術をしました。
流れは採卵と同じで、
- 前日の23時から絶食、当日7時絶飲
- 麻酔で寝ている間に手術終了
- 麻酔から覚めたら帰宅
という感じ。
手術の前に、子どもの心臓が動いていないか、もう一度超音波で確認したけど、やっぱりダメでした。
手術室に向かう途中、
「緊張してますか?」
と看護師さんが優しく話しかけてくれたけど
「そうですね…少し」
くらいしか答えられませんでした。
緊張というより無念というか…言葉にできない気持ち…。
手術直前、麻酔が効いてきた頃、
「さようなら」
と心の中で別れを告げると
涙が出てきました。
眠りに落ちていくときに
「あ、涙が出てる」と言って看護師さんか誰かが拭いてくれた感覚は覚えています。
「痛みはどうですか?」
と看護師さんに聞かれて、気がつけば既にリカバリー室。
あぁ、お別れしたんだ。
と、少し寂しいのと、どこかスッキリしたような感覚でした。
鼻炎で鼻がつまってることがすごく気になって、点鼻薬をしたくなってしまい…
麻酔でぼんやりしながらもベッドの足元にあるロッカーまで歩きました。
荷物を探っていると先生に見つかってしまい、ビックリされちゃいました(笑)
手術のあと、変にハイテンションだったかも。
おっしゃんが迎えに来てくれたときも、
「動ける!ラーメン食べに行く!」
て張り切ってしまって。
手術が終われば、流産の悲しみもどこかへ飛んで行ったんだと思っていましたが…
すぐに割り切れるものではなく、
涙を滲ませながら帰宅しました。
“落ち込み、悲しみは後からくる
手術後、翌日からすごく落ち込みました。
頭では、「妊娠初期の流産は赤ちゃんに原因があるのがほとんど」というのを分かっているのに、感情がついていかないんです。
手術して3日後くらいまで、夜寝る前になると泣いてしまいました。
落ち込んで、無気力な感じも続きました。なんでもないときに涙が出てしまう…
流産後、気持ちを安定させるために
でも泣くのが良かったみたいです。
感情を思いっきり出したあと、手術して4日後の夜は笑って過ごせました(昼くらいまで落ち込んでましたが)
一人で泣くよりも、おっしゃんに抱きしめてもらいながら思いっきり泣くとスッキリしました。
あと、妊娠中〜流産後の経過(体や気持ちの変化)を記録しました。書いていて辛くなることがありましたが、文字に起こすことで気持ちの整理ができるようになりました。
クリニックで
流産が分かってから、先生や看護師さんたちの対応は素晴らしいものでした。
決して責められることもなく、かといって過度な励ましや慰めもなく…
程よい感じなので、クリニックにいる間は気持ちが安定しました。
看護師さんから、流産した人のために作られた冊子をいただきました。
- 流産はだれのせいでもないこと
- 感情を無理に抑え込まず、出すことが心の安定につながること
- なるべく夫が妻のそばにいてほしいということ
- 夫も悲しいということ
- クリニックにカウンセリングがあるということ
- 流産後の体の変化について
などが書かれていました。
流産で苦しむのはわたしだけではないのだな、と改めて感じさせられました。
今回は本当に残念でした。
これを書いている今(手術して4日後)はようやく心が落ち着いてきた頃です。
でもまた悲しくなるかも…。
流産は不妊治療の大変さを体感した出来事でした。