産婦人科受診!
当時、20歳の私は、ガンではないんだろうな、きっと妊娠しているんだろうな。と思いながら、どんよりした気持ちで産婦人科に向かいました。
自宅から産婦人科まで約20分ほど歩きますが、その間に2箇所も公園があります。ちょうどお昼前だったので、子どもたちが元気に遊ぶ姿がとても辛かったです。
産婦人科に到着し、受付へ。
「こんにちは、今日はどうされましたか?」
えっと、、(なんていえばいいの?妊娠してるかも?ガンかもしれない??)
「初診ですか?」
あ、いや、、(初診なのかな?)
「診察券をお願いします」
診察券作ってないです。
「、、、お名前を教えてください」
ふるです。
「がん検診後のご予約ですね。問診票を書いてお待ちくださいね。」
なんてもどかしい受付を済ませ、問診票をもらいました。
綺麗な病院でフカフカのソファーがあるのですが、この前と違い、心細く、端の硬い椅子に座り問診票と向き合いました。
名前、年齢、住所、既往、家族歴
最終月経…3ヶ月以上前
妊娠検査薬の有無
検査薬の結果
症状があれば丸してください
嘔気 嘔吐 頭痛 倦怠感 体重減少、、、
あー、これ妊娠してる人に渡す問診票だ。やっぱり妊娠なんだ。赤ちゃんごめんね。。。これだけ月経が来ていなかったら検査してこいってことだよね、この症状ってつわりだよね。症状は何も無いから、つわりはないけどどうなんだろう。。時期的にはちょうど今くらいにあってもおかしくはないはず。妊娠してない?でも、、気が遠くなりそう。どうしよう。
相当、困った顔をしていたのでしょう。
看護師さんから「大丈夫?なにか分かりにくいところがありますか?」と声をかけられる始末でした。
なんとか、問診票を書き終え、受付に提出すると、今度は
「尿検査があります。トイレに紙コップがあるのでお名前を書いて、オシッコを線まで入れて、トイレの窓に置いてくださいね」
(あーー妊娠検査だ。ヒト絨毛性ゴナドトロピン。テストに出た。テストに!はぁ。。せめて先に自分で結果を見たい。ごめんね。赤ちゃん。)なんて、お腹までさすってしまいました。
尿検査を提出した後、待合室に戻りました。
「番号でお呼びしますので、お待ちくださいね」と番号札を渡されました。
前回来た時は、とても幸せな場所に見えたのに、今回はとても居心地が悪く思いました。他の患者さんの視線が「あのこ、若いのに妊娠しているのね。」と言っているように思えました。
今考えると、本当に馬鹿だったなぁと思いますが、当時のことを鮮明に覚えているぐらい、不安で一杯でした。