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2018/09/4 30代体外受精

不妊治療について

夫の男性不妊が発覚

結婚して2年、結婚当初より子どもを望んで避妊をしていなかったにも関わらず妊娠に至らなかったため、不妊外来を受診することにしました。

元々私は「多囊胞性卵巣症候群」という排卵しにくい体質で学生時代から定期的に婦人科で治療を受けていたため、今回妊娠に至らない原因も自分自身にあると思っていました。

不妊外来では性感染症や子宮・卵管の状態の検査などを行い、多囊胞性卵巣症候群以外に異常がないことがわかりました。

次に行うのはフーナーテストという卵巣での精子の動きをみる検査です。

検査当日。本来であれば活きの良い精子が写るはずの画面に、精子が見当たらない…。精子を見つけられても、ほとんど動いていないものばかりでした。後日改めて精液検査をしましたが、精子数、運動率ともに低く「乏精子症」との診断が下り、自然妊娠はほぼ不可能と医師から告げられました。

夫のショックは非常に大きい様子でしたが、どちらかというと夫の方が子どもを強く望んでいたため夫は受診や検査に協力的で、初めての受診から1ヶ月以内にすべての検査がスムーズに進みました。費用はここまでで約2万円かかりました。

いきなり顕微授精をすることに

私たち夫婦の場合は、精子数が少ないだけでなく運動率も非常に低かったため、人工授精や体外受精では妊娠の可能性は低く、最初から顕微授精を勧められました。不妊治療ではタイミング法→人工授精→体外受精→顕微授精とステップアップしていくのが基本ですが、時間とお金を無駄にしないようにとの医師の判断に従うことにしました。

顕微授精に向けて、夫婦そろって説明(カウンセリング)を受けたのち同意書に署名をし、本格的に顕微授精での不妊治療が始まったのです。

第一関門:採卵

顕微授精に向けて卵巣から卵子を取り出すため、採卵日に向けて排卵を調整する必要があります。

私の通院する不妊外来では採卵の予約が早くても2ヶ月後にしかとれなかったため、2ヶ月かけて服薬と注射で排卵を調整しました。服薬カレンダー通りに薬を飲み、卵子を育てるために指定された期間は毎日病院に通い注射をしました。

1日3回の服薬は慣れれば苦ではありませんでしたが、毎日注射に通うのが身体的・精神的に大変でした。私は仕事をしていたためこの時点で上司に報告をし、不妊治療に理解を示してもらえたこともあり、注射や検査の時間を調整することができました。採卵やその後の処置など、卵子の状態によって急遽予定が変わることがあるため、不妊治療をするにあたって職場の理解はありがたいものでした。

採卵は前夜から絶飲絶食です。当日朝7時半に病院に到着、受付を済ませ、9時頃から採卵が始まりました。夫も一緒に病院に入り採精を行います。

採精はカップを渡され個室に入り、採精後にそのカップを提出するという手順だったそうです。

採卵では子宮内の部分麻酔を行います。私の場合は、どの処置よりも何よりも、麻酔注射をする前の消毒が涙が出るほど痛かった覚えがあります…。その後20cmほどの針がついた注射器を卵巣に刺し、「ポコン!ポコン!」と吸い取られるような感覚で卵子が取り出さていきます。その後2~3時間ベッドで休み、体調が良ければ帰宅という流れでした。

第二関門:顕微授精

採卵、採精はうまくいっても、受精がうまくいくかどうかはわかりません。1週間後、受精が成功したかどうか、受精卵の状態を確認するために病院に電話をすることになっていました。

電話の結果、採卵で顕微授精に使用できる成熟卵が18個(私の場合は多囊胞性卵巣症候群でAMHが高く卵子が多く採れるタイプです)、そのうち15個が受精に成功し分割を始めたとの、とても良い結果でした。

その後すぐに分割胚を子宮内に戻す「新鮮胚移植」という方法もありますが、私の場合卵子が多く育ちすぎて卵巣が腫れていたため、一旦受精卵を凍らせ子宮を休ませた後に戻す「凍結胚移植」をすることになりました。さらに2ヶ月後の予約となります。

第三関門:胚移植

胚移植に向けて、排卵のコントロールと子宮の壁を厚くするため、また服薬と注射の日々が始まりました。注射は24時間ごとに打たなければならなかったため、一定期間ではありますが、同じ時間に病院に通う必要がありとても負担を感じました。

「なぜ私だけ」とイライラを母親にぶつけたり泣いたりする日々でした。夫は「俺のせいでごめん」と責任を感じているようだったので、夫にあたることはできませんでした。いつも「私が排卵しにくいせいもあるから」と返事をし、夫婦2人ともに問題があるということでお互いの気持ちのバランスがとれていたように思います。

胚移植当日、朝病院の受付を済ませ、病衣と産褥ショーツに着替え、ベッドに仰向けになった状態で移植が始まります。エコーの画面を見ながら、受精卵が子宮に戻っていくのを確認させてもらいながら進められました。

胚移植は5分もかからずに終了しましたが、移植後15分ほどは仰向けのまま待機し、その後ベッドごと病室まで運ばれ、3時間ベッドから立つことなくうつぶせで過ごすよう指示されました。子宮の形によってこの体勢は異なるようですし、病院によって移植後の過ごし方も異なるようです。

判定日までは夫婦生活やスポーツはしないようにとの指示も受けました。採卵から胚移植までの費用は薬代なども含め約60万円かかりました。

第四関門:判定日

胚移植から12日後が妊娠判定の受診日でした。妊娠判定は血液検査でHCGというホルモン値によって判断されます。判定日まで待ち遠しくてたまらず、何度フライング検査をしようと思ったか…。ここまでお金も時間も、労力もかけました。

しかし1回目の判定は陰性。次の胚移植の日時を予約し、また服薬と注射の日々に戻ったのです。

この後2回目の胚移植で妊娠陽性判定を受けたものの、HCGの値が伸びず(判定日16.5)初期流産となってしまいました。2回目の胚移植で使用した受精卵以外の凍結していた他の受精卵は質が悪かったため、第一関門から再スタートとなりました。最初に受診したのが11月初め、2回目の初期流産が7月中旬だったため、かなりスムーズに進みましたがここまでで8ヶ月が経過していました。

7月に初期流産となり、1回生理を迎えてからもう一度採卵ができたのが10月でした。今回も採卵~顕微受精は順調に進み、「凍結胚移植よりも新鮮胚移植の方が良いかもしれない」という医師の判断で、急遽採卵から数日後に胚移植を行うことになりました。前回同様、卵巣は腫れていましたが許容範囲だったようです。前回、前々回とグレードの良い受精卵を子宮に戻しているのに妊娠に至らなかったため、2個の受精卵を子宮に移植することになりました。

3回目の判定日

新鮮胚移植から2週間後に病院で妊娠判定を行ったところ、HCG値は104と判定基準値を上回っており、その1週間後に小さな胎嚢が確認できたことで妊娠確定となりました。

2回目に初期流産した際は、心拍が確認できずに稽留流産となってしまったが、3回目の今回は胎芽確認、心拍確認と順調に進み、現在妊娠6ヶ月目に入りました。受精卵を2個戻しましたが、双子妊娠にはなりませんでした。

まとめ

私の場合、本格的な不妊治療開始からちょうど1年で妊娠することができました。スムーズに進んだ方だと思います。毎回時間と費用がかかり、治療を始めてみると身体的・精神的に思っていた以上のつらさがありました。しかし不妊治療は夫と私との間で「絶対に子どもがほしい」という共通の意志と覚悟があったからこそ、1年間続けることができたのだと思います。また職場の理解が得られたことが、治療をスムーズに勧められた一要因でもありました。

不妊治療では妊娠に至らなかったときの「陰性」という結果をみたときの絶望感はとても大きいものです。莫大な費用がかかるのに、フルタイムの仕事と両立することはとても難しく、思うように働けないというジレンマが想像以上の大きなストレスとなりました。

不妊治療には費用や環境など、条件が整うことが必要になります。子どもを望むすべての夫婦にとって、今後不妊治療がしやすい環境が整うことを願っています。

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