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2018/07/17 30代体外受精

赤ちゃんを授かるまでの道のり

私が不妊治療を始めたきっかけ

結婚してから基礎体温を元に妊娠しやすい日を自分なりに調べて、生理後の2~3週間あたりで1日置きにタイミングをとっていました。

またサプリメントや妊娠に効果があるといわれる食材を積極的に採るなど様々な取り組みを併用していました。しかし一向に成果が現れず、生理周期も長く不順だったため、病院で検査することにしました。

検査は血液検査を始め、日々の基礎体温表から排卵の確認、エコーによる卵胞の大きさや筋腫の有無など様々あり、最終的に卵管造影検査を行いました。

卵管造影検査では人によって造影剤を入れた瞬間、激痛を訴えることがあるようですが、私はそこまでの痛みではないものの生理痛のような痛みを感じました。検査前にインターネットで妊娠した人の体験談を読んだところ、卵管造影検査で造影剤が卵管を通ることで狭くなった卵管が通りやすくなり、検査後に妊娠することができたという記事があったので淡い期待を抱きつつこの検査を受けました。

様々な検査を終えた結果、卵管造影検査により両方の卵管采閉塞という診断を受けました。その時は予想外の展開にただ呆然としてしまいました。1番期待を寄せていた検査で不妊の原因が見つかるとは不運というのか何というのか、皮肉な話しとしか言いようがありませんでした。卵管采はそもそも手のように開いているのですが、クラミジアなどの感染症により癒着し、開かないと排卵した卵子をピックアップできないので、手術にて閉塞部分を開くよりほか方法はありませんでした。どちらか片側だけでも開通していれば自然妊娠の可能性があったのですが、両側とも閉塞となると可能性はゼロに等しいので、手術を含めた本格的な不妊治療を始めることになりました。

手術からの治療の進め方

手術は腹腔鏡手術で行なったので傷の小ささや入院日数の少なさ、回復の早さなど身体への負担が最小限で済みました。手術を行うにあたり、実際に患部を見て卵管采周辺の癒着が酷い場合は処置できないこともあるそうですが、幸い私の卵管采は無事に開いて形成できたので、次の生理を待って医師の指導のもとタイミングをとる治療に進みました。

基礎体温をもとに病院で卵胞の大きさをはかり、排卵前後の2~3日でタイミングをとり様子をみていましたが、そう簡単に妊娠することはできませんでした。私の焦りは募るばかりで、手術したのになぜ妊娠しないのだろうとか他にも悪いところがあるのかもしれないといろいろ考えるようになり、気がつけば常にインターネットで赤ちゃんを授かる方法を調べていました。そんな精神状態が悪影響を及ぼし、今までスムーズだった排卵もストレスのせいで乱れ、気持ちのコントロールができなくなりつつありました。

もうこの現状から抜け出したいと思っていた時、体外受精という選択肢を知り医師と相談した結果、治療のステップアップをすることになりました。一般的にはタイミング治療の次は人工受精、その次に体外受精へとステップアップしていくのですが、卵管采の手術を受けていた私は治療に対する先の見えない焦りからその選択肢を選びました。

体外受精をするにあたって、費用が1度に数十万円かかることや通院日数の増加、薬の服用による副作用などの様々な面でかなりの負担が生じるので、正直即決はできませんでしたが、夫とたくさん相談した結果、少しでも結果が得られる可能性があるならどんなことでもやってみようと思いきって決断しました。

体外受精について

治療では始めに排卵誘発剤の薬を服用し、自分で皮下注射を併用しながら排卵を促しました。排卵前になると2~3日に1回通院して卵胞の大きさをはかり、排卵しそうなタイミングをみて卵子を採取しました。採卵時に少し痛みを伴ったものの、その時は痛みよりも緊張や不安の方が勝っていたので、痛みに対する記憶はあまり残っていません。

そして私の卵胞から採取できた卵子の数は全部で5個でした。私がインターネットで調べた情報では、排卵誘発剤を使用して採卵した場合10~20個の卵子が採取できるということだったので、私から採取した卵子の数の少なさに驚きとショックでした。その事態に続き、卵子と精子の受精段階では5個の卵子のうち3個受精しましたが、そのうちの2個も分割が遅く受精卵のグレードとしては極めて低いと言われ、残った卵子はたった1個になってしまいました。その時点でもう妊娠の可能性はほぼゼロと言われたような気がして目の前が真っ暗でした。

そんな時、夫が気分転換にと子授かり神社や温泉に連れていってくれて、治療に息詰まっていた私にかけてくれた言葉が「1つでもできた命だからそれを大事にしよう」でした。それまでの私は治療に必死になり過ぎて、周りのことがあまり見えなくなっていました。そこで1度冷静になり、無駄に焦っていた自分を振り返り、1から出直す気持ちで物事を前向きに考えるよう心がけました。

いよいよ受精卵を子宮に戻す日、大きく変わった心境の変化により今までの緊張や不安もなく心穏やかな気持ちで迎えられました。受精卵を子宮に戻している時、お腹の中がジーンと温かくなるのを感じ、それが数日間続きました。その後の基礎体温の計測では体温の変動にドキドキしましたが、絶対に大丈夫と自分に言い聞かせて普段通りの生活を送りました。

治療を終えて

そして2週間後、奇跡が起きて見事に妊娠することができました。医師から妊娠判定を受けた時には嬉しさのあまり涙が溢れてきて、やっと進む道がはっきりと見えてきたような気がしました。

今回私が治療に取り組んだ期間は約1年間で、一般的な不妊治療の期間としては短い方かもしれませんが、私にとってはものすごく長くて苦しい1年間でした。始めの頃は治療すれば赤ちゃんを授かることができるだろうと安易な考えでいましたが、治療が進むにつれ思うような結果が表れなくなると、先の見えない現状に不安が募るばかりでした。不妊治療に関しては病気や怪我の治療とは違い、治れば良くなるというものではなく、1つの命を授かるにあたって、排卵から卵子の質、精子との受精から着床まですべてにおいて、奇跡に近いことの重なり合いで命が成り立っていることを身にしみて感じました。そしてそのすべての工程において精神的なバランスがとても重要になっていることもわかりました。自分の気持ちが不安定になっていると卵子の質の低下や排卵に障害がでるなど、赤ちゃんを迎える身体には適さなくなるため、心に余裕を持ち穏やかな気持ちで待つことが大切だと思いました。

不妊治療は周囲の理解が得にくく、誰にでも相談できるわけではないので孤独になりそうな時もありますが、自分ひとりでかかえこまずパートナーと相談して、気持ちと心が疲れないような治療の進め方が望ましいと感じました。

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