はじめに
そろそろ子どもが欲しいな、と初めて思ったのが春でした。31歳を迎える年になっていたのですが、正直あまり焦っていませんでした。周りは独身の友人が多く、結婚している友人もまだ子どもがいない家庭が多かったので、気楽に妊活していこうと思っていました。すぐに妊娠できるだろう、と妊活をなめていたのかもしれません。ところが妊活は甘くなく、「あれ?おかしい妊娠しない!」ということばかりで、結局妊娠するまで1年近くかかりました。思い返せばその当時はとても長い時間のように感じましたが、今思うとあのとき頑張ってよかったな、と思います。今回は、私の9ヶ月にわたる妊活についてご紹介していきたいと思います。
なぜ妊娠しないの?4つの原因とは
私が妊活を始めた当初、いわゆる不規則な生活をしていました。その当時、私は週6日勤務で働きながら家事をこなしていました。旦那は家事を一切手伝わず、負担も相当大きかったと思います。私の場合、思いあたる原因が4つありました。
睡眠
まずは睡眠です。私の場合、朝5時に起きてお弁当作りや洗濯・掃除などをこなし、夜は1時就寝で睡眠時間はたった4時間でした。睡眠中も仕事のストレスのせいか目覚めることも多々あり、短時間での睡眠が当たり前になっていました。
食事
次に食事です。毎日忙しかったせいか食事バランスがとても悪く、即席で作れるレトルト料理や総菜に頼る日が多く、あまり栄養バランスについては深く考えていませんでした。
体質
つづいて体質です。私は学生のときから冷え性でした。女性は元々冷えやすいといわれていますが、おそらく原因は服装にあったのかなと思います。私はオシャレが大好きだったので、冬場も薄着なスタイルで出勤していました。そのせいか夏場でも手足は冷たく、かといって靴下は面倒で部屋の中では常に裸足で過ごしていました。なかでも寝るときがとても辛く、眠りたいのに足が寒くて目が冴えてしまい、なかなか眠れませんでした。
ストレス
最後にストレスです。毎月排卵日前後にタイミング法を試してみるものの、結果は決まって陰性。忙しくて仕事と家事だけでもストレスなうえに、妊活がのしかかってくるのでイライラもつのります。いったいこの先何本検査薬を購入するのだろう、と考えるとどよーんとした気持ちになり、毎月生理予定日になると憂鬱でした。いつのまにか妊活自体がイヤになり、悪循環になっていたように思います。
自己流妊活!成功した秘訣って?
妊娠の確立を上げるため、私は手当たり次第ネットで調べました。その結果、規則正しい生活リズム&食事バランスが大事だということを知りました。もうこのときは、執念のように「なにがなんでも子どもが欲しい!」と思っていたので、思い切って生活習慣を見直してみました。
まずは睡眠です。私は週6日勤務で、疲れているはずなのですが眠れませんでした。ですが、あるとき旦那が、昔流行ったWiiのダンスを始めました。私も旦那に付き合わされたのですが、これが意外と楽しいのです。家にいながら汗をかくことができ、ダンスが終わる頃にはすがすがしい気分になっていました。さらに運動することで適度な疲労になり、長年悩んでいた睡眠不足もようやく解消できたのです。
次に食事です。それまでのレトルト料理は一切やめ、栄養士監修の料理アプリを使うことにしました。すると、ものの30分ほどで2品も作れたのです。旬の料理を取り入れつつ家計にもやさしく、苦痛だった料理がいつのまにか楽しくなっていました。旦那にも「おいしいね」と褒めてもらえました。さらに和食中心の食事スタイルになったことで、肥満に近い旦那が2kgほど減量したのです。
つづいて体質です。オシャレのためには冬場でも薄着スタイルで頑張っていた私でしたが、妊活のためです。温かい格好に切り替えました。また寝る前にお風呂に入り、旦那に肩や首のマッサージをしてもらってから、寝るようにしました。すると血行がよくなったのか、首や肩がだいぶほぐれました。また、冬場は布団の中に湯たんぽを入れるとぽかぽかと温かく、眠りにつきやすいように感じました。
さいごにストレスです。私の場合は家事がネックだったため、土日の家事はほぼ旦那が手伝ってくれるようになりました。おかげで休日はゆっくり過ごすことができ、旦那には感謝の気持ちでいっぱいでした。また妊活をする中で、どんな小さな話題でも話すようになり、徐々に夫婦の絆が強くなっていくのを感じました。ある日、「子どもが生まれなかったら、そのときは人生楽しく生きて行こうと」と言われたとき、この人と結婚してよかったなと思いました。そんなこんなで、9ヶ月目にしてようやく妊娠することができたのです。
さいごに
9ヶ月間の自己流妊活は出口が見えず、いつも不安な気持ちで押しつぶされそうでした。けれども妊娠検査薬で陽性を見たとき、思わず泣きそうなくらい嬉しいものでした。私の場合はゆっくりと生活リズムを整え、都度ストレスを溜めないようにし、幸いなことに子どもを授かることができました。
でもそれは、いつもサポートしてくれる旦那の存在があったからです。ときには怒鳴ったり物を投げつけたりと、今思うとひどい八つ当たりもたくさんしてきました。でも、どんなときも旦那は温かく励ましてくれたのです。
まずは夫婦あっての子どもです。妊娠の秘訣は、夫婦そろって妊活を楽しむこと。これに尽きるのかな、と今になって思います。