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妊活について

妊活をはじめるまで

わたしは現在26歳の専業主婦です。妊活のお話をする前に、少しわたしと旦那さんの家族構成について説明させて頂きます。

旦那さんは10こ年上の36歳で、わたしたちの間にはもうすぐ1歳になる女の子がいます。わたしは結婚を機に、こどもを授かりたいと思うようになりました。やはり旦那さんとの歳の差が一番の理由で「このひとのこどもがほしい。」「このひとと、ふたりのこどもとできるだけ長く一緒にいたい。」という思いでした。

わたしは女2人男2人の4人兄弟の一番上で、旦那さんは男2人兄弟の次男です。当たり前のことなのですが、旦那さんのご両親はわたしの両親よりもかなり年上です。旦那さんのお兄さんも未婚だったので、孫がいないお家でした。特に孫を強く望まれたわけではなかったのですが、旦那さんのご両親がわたしをとても可愛がってくれていたこともあり「孫の顔を見せてあげたい!」というのも、もう一つの理由です。

ヨガとアーユルヴェーダ

わたしは妊娠をする前まで、ワインショップで働く傍ら、ホットヨガのインストラクターをやっていました。ヨガを学んだのと同時期に、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)についても勉強していたので、その知識を生かして妊活に取り組み始めました。わたしは妊活を始めてから、約8ヵ月でこどもを授かっています。

わたしは私生活の見直しから妊活を始めました。上記にもあるように、ホットヨガのインストラクターとして働いていたわたしは、プライベートでもホットヨガのレッスンに行くことが多かったのですが、常温で行うヨガに切り替えました。わたしの場合、ホットヨガのレッスンを行うことで汗をたくさんかき、基礎代謝は上がっていたので、もっと呼吸法に力を入れたかったというのが理由にあります。妊活でヨガをすることで、必要な筋力や柔軟性が身に付き、妊娠出産にむけた身体づくりをすることができます。恥ずかしながら実際出産の時、「もう生まれる!」というところで(普通分娩で分娩台の上で)右足をつってしまいました。立ち合い出産をしていたので、すぐに助産師さんが旦那さんに「奥さんの足をマッサージしてください!」となったのですが、マッサージをしてもらい始めた次の瞬間にまた陣痛のMAXの痛みが襲いました。わたしは急いで旦那さんに足を下ろすようにお願いしました。片足では踏ん張り切れず、右足が折れるかも?!と思ったからです。つまり、出産は思っていた以上に本当に自身のもつ力をフルに使わないといけないということでした。

そしてわたしが一番身に付けたかったのが呼吸法です。わたしはずっと、いざ出産をする時はラマーズ法を使うものだとばっかり思っていたのですが、義母にこっそり聞くと、とにかく息を吐くように言われました。その後、妊娠がわかり母親学級に参加した時も同じことを言われました。ヨガでは、瞑想をしている時も、ポーズをとっている時も、常に呼吸へ意識を向けています。ポーズの最中などは、難易度が高いものだったり、自分が苦手なものだと、ポーズへ意識が向いてしまい、呼吸が止まっていることがあります。「どんな状況でも落ち着いて深い呼吸を癖づけておく」これがわたしが妊活でヨガを取り入れて一番よかったな~と思うことです。

ヨガについてお話をしましたが、わたしがもう一つ生活に取り入れたのはアーユルヴェーダです。アーユルヴェーダとは、インドに伝わる世界最古の伝統医学のことで、サンスクリット語で「アーユル(生命の)ヴェーダ(科学)」という意味を持ちます。病気の治療のことばかりでなく、予防を視野に入れた考えや、生活習慣を説いている生きる知恵のことです。わたしはその中から習慣として、「鼻うがい」を毎朝行うようにしていました。鼻うがいとは、専用の「ネティポット」を使います。人肌に温めたお湯に、塩をほんの少し入れて(鼻水と同じくらいの濃度をイメージ)、顔を左へ倒して右鼻から左鼻へ食塩水を通し、反対も同様に行います。わたしは母乳で育てたかったので、妊娠をしてから卒乳までは薬が飲めないだろうと思い、薬いらずの身体を作りたいと考えました。基本的に菌は鼻か口から入ってきます。多くの人が鼻呼吸をしていると思います。なので鼻には「鼻毛」という体内用の空気清浄機がついているのです。鼻うがいをして菌に強い身体づくりを行うことが、あとあととても助かりました。おかげで多少の熱がでても薬も飲まず、一晩眠れば治ります。夜間の授乳が続いたり、慣れない子育てをする生活の中で、自身の健康を確保し続けることはかなり重要だと思います。

もう一つが食事です。普段自分が口にしているものを見直すことにしました。ヨガインストラクターでもありましたが、ワインショップ店員ということもあり、お酒やお酒のお供は大好きでした。急にお酒をやめることは難しかったので、少しずつ外食を減らし、自身で選んだできるだけ良質な食材を使って調理をしました。良質な食材とは、できるだけ自身の住んでいる地域、又はそこから近いところで栽培された新鮮なお野菜をとること。アーユルヴェーダでは自身の心身共に理想的な状態のこと、健康な状態のことを「サットヴァ」と言います。サットヴァは人間だけでなく、食べ物にも当てはめることができ、わたしはできるだけその「サットヴァ」な食材を選ぶようにしていました。上記にある野菜の選び方もその一つです。

そしてアーユルヴェーダでは、全ての食べ物が「オーグメンティング(身体に栄養を与えるもの)」と「エクストラクティブ(排泄を手助けするもの)」の二つに分けられます。その二つを6:4の割合でとることが、バランスがいい食事とされているのです。このバランスが偏ると、体内の栄養の循環が悪くなってしまいます。オーグメンティングとエクストラクティブを意識して食事をとるようになってからは、妊活とは少し関係ないかもしれませんが、たまにあった便秘も全くなくなりました。

わたしは定期的に「キッチャリー」と呼ばれるインド式粥を食べていました。キッチャリーはお米と引き割りムング豆をギー(澄ましバター)といくつかのスパイスと一緒に炊いたものです。キッチャリーもギーもサットヴァな食べ物です。定期的に食べることで、臓器を休ませたり、体内をキレイにリセットするクレンズ作用があるのです。

最後に、早寝早起きをして可能な限り質の良い睡眠をとるように心がけていました。

妊活中に起こった変化

規則正しい生活、バランスのとれた食事、質の良い睡眠をとることを徹底することで身体の調子がよくなり、女性ホルモンも今までと比べて安定して出ていたように思います。特に食事を見直すことで、身体を常に赤ちゃんを迎え入れる準備状態にしていたと思います。加えて、ヨガをすることで心がとても安定しました。妊活をはじめた頃は「いつになったら妊娠できるかな?」など、頭の中は常にこどもを授かることばかり。そんな中で「大丈夫。きっと赤ちゃんはわたしたちのところに望んできてくれる。」「いつでも来てね。」と、心に余裕を持つことができました。

めでたく妊娠

結果、努力のかいがあって長女を授かることができました。授かったときは嬉しくてすぐに旦那さんに報告をしてしまいました。アーユルヴェーダを意識した食事は現在でも続けています。離乳食作りにも役に立つ部分もありました。

わたしの妊活体験が少しでも多くの方に役立てて頂ければと思います。

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