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2018/10/2 30代人工授精

不妊治療を通じて気付いた事

オカシイこんなはずじゃ。

「2人目」の事を考えだしたのは、長女が1歳の誕生日を迎えた頃でした。

夫の転勤に伴い、思いがけず退職した私は、仕事への未練が捨てきれず、子育てをひと段落つかせ、早く社会復帰したいと考えていました。

理想は2歳差・・そんなプランを思い描きながら、スタートさせた妊活でしたが、

生理が来るたびに毎月ため息をつき、半年経っても、妊娠の兆候は全く見られませんでした。

長女を授かったのは、妊娠を望んで2ヶ月目の事。ばっちりのタイミングでお腹にきてくれたので、きっとまた今回もスグ・・という想いが、心の片隅にあっただけに、思い通りにならない妊活に、次第にイライラと不安が募りました。

ちょうどその頃、周りは2人目の妊娠ラッシュ。ママ友から妊娠の報告を聞く度に、嬉しいはずなのに、何で自分だけダメなんだろう?と心の奥底では嫉妬を感じ、相反する感情の狭間でとても苦しみました。

葛藤を誰にも打ち明けられず、子どもを寝かしつけると、どうすれば妊娠できるのかネットで検索する日々。

排卵日、体温、適齢期、サプリ、体質改善・・・ネットに溢れる情報は、私の助けにもなり、また、時に不安にもさせました。

女性の体にはタイムリミットがある。調べれば調べるほど、年齢を強く意識するようになり、今、出来る事は全部しよう!と、基礎体温を測り、食生活を見直し、日常生活に運動を取り入れる努力を続けました。

色々試行錯誤しながら、気がつけば、また半年。中々前に進まない苛立ちからか、夫婦喧嘩も多くなっていました。

このままじゃ、夫婦のバランスが保てなくなる。ここにきて感じた強い危機感。夫と話し合い、不妊治療をスタートすることを決めました。

初めての不妊治療

望むのは、笑顔溢れる幸せな家庭。その為に努力していたはずなのに、現実は夫といがみ合うばかり。

そんな現状を変えたくて、不妊治療を専門としている病院に行く事となったのは、2人目を望んでから1年経った頃でした。

検査の過程で、私の卵管が片方詰まっている事がわかりました。ーそうか。私に原因があったんだ。その事実からは、ショックというより、やっと一歩前に進める、という安堵の気持ちが生まれました。

このままでは自然妊娠は難しいと説明を受け、卵管形成手術を行いました。痛み以上に、次に繋がる期待の方が大きい手術でした。

その後半年ほどは、排卵を予測して、タイミング法にて妊娠を望む時期が続きましたが、期待とは裏腹に、赤ちゃんはお腹に来てくれません。

うまくいかない現状にやきもきしたり、不安定な自分の気持ちを、家族に押し付けてしまう事もありました。

なんで私の所には赤ちゃんが来てくれないんだろう。私がいけないのかな。こんな母親嫌なのかな。自分を責める気持ちがどんどん膨らみました。

人工授精に進む提案を病院からされたのはちょうどこの頃でした。帰宅した夫に伝えると、返ってきたのは想定外の答え。

自然妊娠がいい。そこまでして不妊治療をしたくない。

新たなステップに希望を見出していた私にとっては、夫の答えは受け入れがたいものでした。

この人は何を言ってるんだろう??2人目を望むのは、私のわがままなんだろうか?

夫の気持ちに温度差を感じ、ひどく落ち込みました。

話し合いで見えてきた事。

すれ違いから、夫婦の会話も減りました。自分だけ頑張っているのが馬鹿みたいに思えて、2人目も諦めようと思いました。

しかし、時間をおき、冷静に考えてみると、あまりに妊娠に固執し過ぎている自分にもふと気付きました。

2人目を望むあまりに、今の家族じゃ不完全。そんな気持ちになっていたのです。

ない。出来ない。足りない。

無い事ばかりに目を向けて、今目の前にある家族の幸せな時間を壊しているのは、もしかして私の方かもしれない。可哀そうな自分を作っているのは、私自身かもしれない。

だって、今こうして夫と娘と生活している事が本当に幸せなことなのだから。

そんな気持ちに気付き、夫に伝えるのには少し時間が必要でした。

でも、こじれてしまった関係を修復させたい一心で正直に気持ちを伝える場を持ちました。

どんな家族を作っていきたい?

そんな話を重ねるうちに、人工授精に進もうと夫から思いがけない言葉が返ってきました。

彼も悩んでいたそうです。自分自身が検査する事にも抵抗があったと正直に話してくれました。

なんだ。私一人だけが苦しいんだと思っていたけど、彼も彼なりに悩んでいたんだ。

不妊治療は、誰かを責めたり、1人のワガママでするものではない。お互いを思い遣りながら、家族の幸せな未来のためにしているんだ。

これからは2人で協力して前に進める、初めてそう感じた瞬間でした。

まさか、このタイミングで。

人工授精では思った様な結果は得られず、期待しては失望し、涙、また期待しては失望し、涙、の連続でした。

出口の見えない長い長いトンネルの中で光を探しました。もしかして、光を見つける日は来ないのかもしれない。現実を受け入れるという事も大切かもしれない。と葛藤する中、病院側から体外受精の提案が出ました。

提案を受け入れたものの、夫の仕事が忙しい時期と重なり、病院へ夫婦で行けない日々が続きました。

そんなある月の事。

今月もダメだったな、残念。全く期待していなかった月の生理が予定日を過ぎてもきませんでした。

数日遅れる事は、たまにある事。今まであれだけしてもダメだったんだもん。期待しちゃだめ。期待しちゃだめ。そう思いながら、予定日から1週間たった頃、検査薬を購入し調べました。

結果は陽性。ラインが縦に入っています。

何度も、何度も、間違いではないかと確かめました。

自然妊娠は厳しいと言われていただけに、思ってもなかった事実に心が躍りました。妊娠を望んでから2年目が終わろうとする頃の出来事でした。

何が妊娠へとつながったのか、普段と違う事を敢えて言うなら、全くストレスが全くなかった事。期待しすぎない、そんなフラットな気持ちが、もしかして、影響したのかもしれないと思います。

振り返ると、私たち家族の妊活は、決して順調とは言えませんでした。想いの違いから、喧嘩をし、会話も無い程険悪な時期もありました。

思い通りにならない苛立ちを充分すぎるほど味わい、思い通りにしようとする自分のエゴに気付きました。がんばり過ぎて苦しくなってる自分にも気付きました。

結果を求めるばかりに、目の前にある大切なことを見失っている事に気付きました。

そんなたくさんの感情に気付くための時間だったのかもしれないと感じ、今は全てに感謝したいと思います。

不妊治療は、終わりがわかりません。終わりがくるかもわかりません。

だから、その過程で、どんな事を感じ、気付き、家族を深めていくことも大切だと思います。

つい焦って、がんばり過ぎてしまうけど、いっぱいいっぱいになった時はふっと一息。

そんな時こそ、がんばっている自分を、まるっと抱きしめて、頑なな心をゆるゆる緩めてほしいなと感じています。

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