はじめての妊活の。赤ちゃんを迎える準備って?
みなさんは「妊活」というものにどんな印象を持っていますか?子どもができない人たちが行う、というイメージでしょうか。
私は3年前に妊活を始め、4カ月後に無事子どもを授かることができました。そこに至るまでに、様々な情報を得ては試したり、夫婦ケンカをしたり、思うように行かず落ち込んたり…と短い間にたくさんのことがありました。二人にとって楽しいことばかりでなかった妊活。
そんな時期を経験し、わかったのは赤ちゃんを迎えるためには良いカラダづくりが大切であり、さらにそのためには自分たちらしい妊活が必要だということです。その答えに行き着いた私の体験談を妊活中に試したことと共にご紹介したいと思います。
私が初めて妊活を意識したのは結婚を間近に控えた4月頃のことでした。
ちょうど同じ時期に結婚が決まっていた同僚がサプリメントを飲んでいたので不思議に思い尋ねたことがきっかけです。彼女は以前から生理不順などのトラブルがあり、自分が妊娠できるのだろうかと不安になり妊活を始めたとのことでした。
ちょうどその頃に芸能人が妊活を公表することが増え、その言葉が世間に広く浸透し始めていました。一方で私は妊活という言葉の意味もよくわからず、具体的なイメージが掴めないでいました。
帰宅後に早速ネットで調べると、「妊娠しやすい」「妊娠力アップ」という言葉がたくさん出てきました。そしてそのほとんどが体質改善などカラダづくりについての記事でした。
現在でもそうですが、私は毎月生理が来なかったり、周期が長くなったり短くなったり、と不順な状態です。そしてそれは初潮を迎えたときからでした。
それらの記事を見て、私は急に自分のカラダが不安に思えてきました。真夏なのに感覚が無いほどに冷えている手足や下半身、忙しさにかまけてコンビニ弁当ばかりの食生活、休日は家にこもりきりで短い距離の移動も車を使い、もう何年も運動不足。毎年受けている健康診断では異常はないものの、健康だ、と自信をもって言うことはできませんでした。
目指せ体質改善!毎日コツコツやることが大切
私は今までの生活を改め体質改善を図ることに決めました。そこから私の妊活が始まったのです。
妊活情報はおもにネットで集め、有益な情報をとにかく試しました。まず始めたことはサプリメントの摂取です。はじめは、健康的な食生活から!と考えたのですが、その当時仕事が激務でなかなかこまめに料理をすることができませんでした。
そこで妊活に良いとされるサプリメントで補うことにしました。私が飲むことにしたのは「葉酸」と「ビタミンB」です。葉酸は同僚が飲んでいたこともあり調べたところ、子宮内膜を厚くし、受精卵が着床しやすくなる効果があるとありました。その他にも、細胞分裂をサポートしたり、赤ちゃんの先天的な障害を起こしにくくするなど、妊娠後にも嬉しい効果がたくさんある心強い栄養素ということを知りました。
ビタミンBはその葉酸の働きを高める作用があるので一緒に飲むことにしました。どちらも近所のドラッグストアで購入し、一日一回飲むだけでしたが、カラダに足りないものを補っているという不思議な安心を覚えたのでした。
そして次に冷え性の改善に取り組みました。私は子どものころから慢性的な冷え性に悩まされていました。しかも職場はショールームだったので春先から夏場にかけてはクーラーの冷気で体は凍えそうでした。職場環境は変えることができないので生活の面で見直そう!と考え、いつもの生活の中に取り入れていきました。
まず、入浴です。いつもは面倒くさく、シャワーでサッと済ませるだけでしたが、湯船に毎日ゆっくり浸かり体を温めました。湯船に浸かることで、温まるだけでなく体もほぐれリラックス効果もありました。
そして次に、内側から温めることにしました。いつも職場の冷蔵庫にお客様用のジュースが冷やしており、それをいつでも自由に飲んでいました。それも体を冷やしている原因だと思い、暖かいお茶をポットに準備しそれを飲むことにしました。妊活に良いと言われているルイボスティーの業務用ティーパックを購入し、自宅で作り置きして持っていきました。飲み物を暖かいお茶に変えてからは内臓から温まっていく感覚がして、今までは内側から冷やしていたんだなぁと改めて感じました。
そして、寒いショールームでの仕事を乗り切るために、カイロで子宮を温めました。私は、お腹と腰の少し下、お尻にかかるくらいの場所、全部で2枚を貼りました。お腹を温めるのも大切ですが、お尻を温めると体全体が温まるので制服で厚着ができなくても寒さをあまり感じず乗り切ることができました。
こうして生活に「温活」を取り入れたことで元々低かった体温が少し高くなり、体の調子も良くなったなと感じるようになりました。
パートナーの協力が不可欠。話し合うことの大切さを知った
私のなかで妊活の準備は万端でした。その一方で、同居を始めたばかりの夫にもさまざまな課題を出していました。
彼は毎日晩酌するのが日課でした。またヘビースモーカーでもあり、1日1箱の煙草はかかせませんでした。そんな彼を見て、「妊活をするんだから協力して!」と半ば強引に飲酒喫煙を辞めさせました。彼はあまり乗り気ではなかったのですが、私の勢いに押されしぶしぶですが納得してくれました。
そうして、いざ子作りのタイミングです。私は基礎体温もつけ始めていました。おおまかに言うと基礎体温は「低温期」と「高温期」に分かれており、それにより排卵日を割り出せます。そこにタイミングを合わせて子作りをすると妊娠しやすいというのが認識されています。私たちもタイミングを見計らって、数日間チャレンジしました。
妊活を始め、基礎体温も正常に記されている、間違いなく妊娠できたと満足感すらありました。妊活1カ月目は妊娠検査薬が試せる生理予定日が待ち遠しかったことを覚えています。
そして生理予定日当日、妊娠検査薬を試したところ、結果は陰性。基礎体温もばっちりつけていたはずなのにどうして?と不思議に思いつつも元々生理不順だからまだ反応しないだけでは?と数日空けてから試すも結果は同じ、生理もきてしまいました。絶対に妊娠した、と思っていた私はショックを受けました。でもその時はたまたまタイミングがずれたのだろうとすぐ次の月へ気持ちを切り替えていました。
次はタイミングがずれてもいいように先月よりも多い日数チャレンジしました。しかし結果は同じでした。たった2回の失敗でしたが、妊活をしているのに…という気持ちもあり今度はショックも大きく落ち込んでしまいました。
慰めてくれた夫にもつらく当たり、言い争いになってしまいました。その際に「なぜ私の気持ちがわからないの?」と漏らしたところ「もっと気持ちを話してほしい」夫が言いました。
私が妊活に熱心になっていることはわかってはいたが、自分は蚊帳の外でなんのためにたくさんの我慢をしているのかが理解できていなかった。もっと気持ちや情報を共有して、受け身ではなく当事者として関わらせてほしい。と。そこで私は今まで、夫を置いてきぼりにして一人で突っ走っていたことに気づきました。
私が欲しかったのは夫の子どもでもあり、2人の子どもなんだ。もっと2人で話し合わなくては。
私たちはきちんと自分の気持ちを相手に伝えなかったことをお互いに謝り、妊活や子どものことについて話し合いました。
そして、2人が無理なく楽しみながら妊活を続けようという答えに至りました。
1人では決してできない妊活。お互いの理解と協力が必要だからこそきちんと話し合うことが大切だと気付きました。
自分たちらしい「妊活」を
その後、2回目のチャレンジで無事子どもを授かることができました。カラダづくりを始めとした妊活の成果が感じられ、2人で大喜びしました。
また、夫と話し合ったことで、妊活を始めたころより肩の力を抜いて臨めたことが大きかったのかなと思います。
突然知った妊活で夫を巻き込み大騒ぎしてしまった私ですが、その経験があったからこそ、夫としっかりと話し合い、自分たちらしい方法を見つけられたと思います。どちらかが無理や我慢をしていては続けられなかったかもしれません。私の気持ちを理解してくれて、そのうえで自分の気持ちも真摯に伝えてくれた夫には感謝の気持ちでいっぱいです。
子どもを望んでいる方にもさまざまなライフスタイルや考え方のカップルがいると思います。パートナーとの考え方や認識の違いももちろんたくさんあるでしょう。だからこそ、子どもを望んだ時には、お互いの気持ちや考えをしっかりと話し合い、共有することが必要だと思いました。
4か月間の妊活を通して、それぞれが無理せず、自分たちらしくいることが妊活を続けていくうえで必要だと感じました。皆さんもぜひ、自分に合った妊活を見つけてください。