結婚して夫婦仲良く過ごしていれば、自然と赤ちゃんを授かることが出来るだろう。
新婚ホヤホヤの時は、こんな思いがありました。
しかし、この考えは本当に甘かったのです。
妊娠は望めば望むほど遠のいていく事がある。
そう痛感させられるほど妊娠は難しくプレッシャーとストレスの連続でした。
今回は、私たち夫婦の妊活体験記を詳しくご紹介していきたいと思います。
我が家の自己紹介
我が家には34歳になる夫と、31歳の私、2歳になる息子の3人家族です。
今回の体験記は、息子を妊娠するまでのお話です。
結婚をしたのは私が26歳、夫が30歳の時でした。
私の感覚では、結婚が決して遅すぎる年齢でもなく、ちょうどよいタイミングだったと思っていました。
子どもを積極的に作らなくても、自然の流れで授かれば良いねと夫婦で考えていたため、仕事もお互い正社員とフルタイムパートとして働いていました。
妊活を始めようと思いだしたきっかけ
忙しい毎日を送りながらもいつか自然に妊娠する日が来るだろうと思っていましたが、そんな時に多くの友人からの妊娠、出産の連絡がくるようになりました。
最初は素直におめでとうという気持ちでいっぱいになりましたが、だんだんと自分の中で疑問に思う事も増えてきました。
「いつ私は妊娠するのだろうか?」
結婚してからはあえて避妊もしていませでした。
しかし、生理が遅れる気配もなくそろそろ妊活をスタートさせた方が良いのでは?と思うようになりました。
正直、この段階では周りのベビーラッシュに憧れた、焦りを覚えたといった方が近いかもしれません。
しかし、後々になって、このタイミングで妊活をスタートさせたことは間違いではなかったなと思います。
妊活をスタートする
妊活をスタートすると言っても、ただ単に排卵日を意識してみるという事のみでした。
元々、基礎体温は計測していましたが、それは排卵を予測するというよりかは、生理日の予測の為に計測していたので、あまり強い関心はありませんでした。
しかし、妊活をスタートしてからは、自分の排卵日がいつくらいになるのか気にかけるようになり、妊娠しやすい期間に夫婦生活のタイミングを合せるように心がけました。
しかし、それでも生理は毎月狂いなくやってきました。
より確実な排卵を予測するために行った事
なんとなくの排卵日にタイミングをとったとしても、妊娠には至りませんでした。
それならばより確実な排卵を予測し、タイミングをしっかりと合わせるという事を意識しました。
私が利用したのが3つです。
- おりものの状態観察
- 基礎体温
- 排卵検査薬
これらを併用することでよりピンポイントに排卵を予測することが出来ます。
おりものの量が増えて卵白の様に粘り気が出て来たら排卵が近付いているサインです。
このサインが出始めたら排卵検査薬を利用し、夫婦生活のタイミングの日を決定します。
そして、排卵検査薬が陽性を示したら、1日~2日おきくらいにタイミングをとります。
基礎体温が低温から高温に変わった時点で排卵終了とみなしタイミングをとるのを終了します。
インターネットや友人から教えてもらった情報を元に自己流での妊活にチャレンジしましたが、半年たっても一年経っても妊娠することはありませんでした。
ある月に基礎体温が大きく乱れる
私の基礎体温は毎月大きく乱れるという事はなく、生理日もほとんどズレることはありませんでした。
しかし、ある月に基礎体温がガタガタになってしまい無排卵?と思うような時がありました。
これまでも安定していたような基礎体温だったとは勝手に思っていただけで本当は無排卵だったのかもしれないと心配になりました。
妊活をスタートして一年が過ぎてしまったので、これもいい機会だと思い産婦人科に相談に行く事にしました。
産婦人科での不妊治療スタート
大きく乱れた基礎体温を持参して不妊治療も扱っている産婦人科に受診しました。
診断の結果、無排卵という訳ではなく、ストレスや計測間違いが重なり乱れてしまったという事が原因でした。
しかし、既に妊活をスタートしてから一年という事もあり、不妊検査を進めながらタイミング指導を受けることになりました。
タイミング指導とは、不妊治療の最初のステップで、排卵日をエコーを使って予測し夫婦生活のタイミングを教えてもらう治療です。
私たちが受けた不妊検査
タイミング指導と並行しながら不妊検査を順に進めていきました。
私は定期的な血液検査で体の中に十分なホルモンがあるのかどうかを調べ、子宮頸がんや性病の可能性がないかの検査もしました。
検査の結果、どれも異常はありませんでした。
他には、排卵日に合わせてタイミングをとり、次の日の午前中にはフーナーテストという子宮頸管内にどれだけの精子がいるのか、動きは良いのか、などを調べる検査を数回行いました。
このフーナーテストをクリア出来ない場合には、何か妊娠しにくい原因があるという事が分かります。
残念ながら、私たちはこのフーナーテストで一度も合格することは出来ませんでした。
そして、夫の精液検査も行う事が決まりました。
夫の精液検査は病院に行く2時間前に自宅で指定のカップに精子を出してもらい病院に持ち込みます。
夫は最初この精液検査にとても嫌悪感を抱いていました。
なぜ自分がこんな検査を受けなくてはいけないのか、自分には問題はないはず。
こんな思いを抱いていたのかもしれません。
しかし、検査の結果、なんとか正常範囲内ではあるけれど、妊娠しやすい状態ではないという状態でした。
タイミング指導のストレス
タイミング指導は「この日とこの日にタイミングを」と先生から指導されます。
この言葉は夫婦にとってある意味プレッシャーでした。
お互い夜遅くまで仕事をしてクタクタになる日もあります。
けれども、一カ月に一回の排卵を絶対に逃したくないという思いもあります。
私と夫の妊活への思いの強さの違いも分かるようになり喧嘩をすることも増えました。
タイミングをとらなくてはという使命感の方が強くなり排卵日が近付くのがイヤになったこともあります。
しかし、タイミング指導を受けなければ妊娠の可能性も減ってしまう。
とても複雑な気持ちでした。
排卵予測が外れた月に妊娠!
私が妊娠したのは、先生の排卵予測が外れた月でした。
いつも通りに排卵予測の為に病院へ行きましたが、なぜか早い時期に排卵が終わってしまっているという診断でした。
しかし、早すぎる排卵終了の診断がどうしても納得出来ず、排卵検査薬を使って自己流の排卵予測を行ったのです。
数日後、排卵検査薬が反応しだしておりものの状態も排卵が近いサインを示しました。
この月のタイミングは、納得出来ない気持ちと、諦めの気持ちが織り交じりました。
しかし、この予想外の展開が功を奏したのかもしれません。
いつものタイミングよりかはストレスもなく生理予定日までも気が楽に過ごせたと思います。
生理予定日になっても体温は高温を維持したままで生理が遅れていることに気づき、妊娠検査薬を使ってみると、陽性を示したのです。
最後に
よく諦めた月に妊娠したという話を聞いたことはありましたが、そんなの絶対にあり得ないと常に思っていました。
しかし、自分の妊活を振り返って、妊活のストレスは無ければないほど妊娠に近付くのかなと感じます。
妊活は正直ストレスを受けます。
このストレスを受けないようにしろという事の方が難しいでしょう。
しかし、無理やりでも気を紛らわせるという事も大切なのかもしれません。
前向きな考えを持つことにシフトチェンジして、多くの夫婦に赤ちゃんが来てくれますように。