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2018/05/17 40代その他

不妊治療のやめどき

私は不妊治療を約1年半行いました。その間、不妊治療をやめようと思ったことはありません。辛い不妊治療でしたが、その不妊治療をやめたら、子どもができないとおもったからです。自分の人生の中で、子どもがいない人生なんて、全く考えたことがなかったので、私の中で、どんなに辛くも不妊治療を辞めようという選択はありませんでした。

しかし、不妊治療をしている人全てが、私と同じ考えを持っているとは限りません。やめたくなくなくても、やめざるを得ない人。自分自ら、不妊治療に休止符を打ってしまう人。不妊治療を止める人は、大勢います。

不妊治療をやめていく大きな原因の1つに、経済的事情があります。

タイミング法や人工授精で妊娠に至らなかった場合、体外受精や顕微授精にステップアップしますが、この体外受精や顕微授精は高度不妊治療と言われ、健康保険適用外となり自費診療になります。

人工授精も健康保険適用外の治療になるのですが、一般不妊治療と呼ばれ、治療費も高度不妊治療よりもさほど高額ではありません。

高度不妊治療の治療費は、病院によっても異なりますが、一般的に一回の体外受精(顕微授精)約35万円~60万円ほどかかります。住まいの地域の自治体に助成金を申請することが出来ますが、それでも半分以上は実費になります。そして、その助成金の申請できる年齢も、制限があるために、不妊治療している人全員が対象にはならないのです。

助成金を申請できる年齢や回数は、法律によって頻繁に変わります。私は、法律が変わる前に申請が出来たので、最大6回申請することが出来ました。もし半年遅かったら、3回しか申請が出来ませんでした。

一回の体外受精や顕微授精で、申請できる助成金を差し引いても、平均45~50万円はかかります。百貨店で高級ブランドバックが複数購入できる金額ですが、この高額な治療費を払っても、必ずしも妊娠できるという保証はどこにもありません。

不妊治療をしていて、これが一番辛いのですが、次は大丈夫、次は大丈夫と自分に言い聞かせ、走り出してしまった不妊治療をやめてしまうことができないのです。

なぜ、自分は不妊治療を始めたのか。それは子どもが欲しいから。

いくらタイミングをとっても妊娠できないから、妊娠するために不妊治療を始めた。しかし不妊治療を始めたからと言って、必ずしも妊娠できるということではない。高額な治療費に加え、辛い治療。いっそやめてしまいたいと思っても、やめてしまうということは、子どもを持たないという選択をするということにもなってしまうかもしれません。

よく不妊治療に一生懸命になり過ぎていたから、一回忘れてみる。やめてみる。すると自然妊娠できました!という話をよく聞きます。

しかし、私の場合、自分の年齢が40歳に差し掛かっていましたし、主人が男性不妊ということもあって、自然妊娠できることは、無に等しいと考えていました。

経済的には決して楽なものではなく、自分のパート代はサプリメントや整体、鍼、ヨガなどに消え、高額な治療費は主人が独身時代に、せっせと頑張って貯めた貯金で支払っていました。

幸い、私の主人はとても協力的でした。4回目の体外受精が失敗しても、「お金のことは心配しなくていいから。君が納得するまでやればいい」と言ってくれたのです。

いくら助成金が申請できるとは言え、この時点で中古車が購入できるほどの金額を支払っていたため、私の中で申し訳ない気持ちが生まれ始めてきていたのです。本当に優しい主人です。

しかし、世の中には、私の主人とは同じ考えではない人がいるということを、不妊治療仲間の話から分かりました。当時、彼女は私より2歳年上の42歳でした。

2度の体外受精を試みましたが、どちらも結果は陰性。助成金を申請することもできず、3度目のチャレンジをどうするか悩んでいた時に、彼女の旦那さんが、妊娠する確率が100%でないのに、高額な治療費は自分は出せない。もししたいのであれば、自分の貯金でなんとかしろ。というものでした。

私は耳を疑いましたが、彼女の旦那さんの言わんとすることも理解できます。100%の保証がないのに・・・でも体外受精をしなければ、妊娠できる可能性は、自然妊娠に比べてはるかに下回ってしまう。

彼女にとっては苦渋の選択でしたが、結論から言うと、体外受精を行うことはやめてしまったのです。

その後、彼女が不妊治療をやめたかどうかは知りませんが、何の連絡もないと頃を察すると、子どもはできていないようです。

このように、経済的理由で不妊治療をやめていく人は、とても多いです。

あるニュースでは、1千万以上、不妊治療につぎ込んだという人もいました。これだけの高額な治療費を払っても、妊娠できないとなると、本当に辛いです。

次に不妊治療をやめていく人は、メンタルがついていかない人です。

高額な治療費を払っても、どんなに頑張っても妊娠することができない。人は頑張ったら頑張った分だけ、必ず何か結果が出ると信じます。

しかし、この不妊治療だけは、そうではないのです。どんなに頑張っても、妊娠できないときはできないし、頑張らなくても妊娠できるときはできるのです。

高額な治療費を払い、妊娠するために体質改善・食事制限など色々行っても、体外受精の結果が陰性だと、自分は女性として失格ではないのだろうか?本当にこの手で我が子を抱けるのであろうか?と不安になってしまい、その不安に押しつぶされそうになり、不妊治療をやめていく人も少なくはありません。

これだけ頑張ったから、結果が出るというものではないのです。不妊治療というものは・・・

不妊治療は夫婦の離婚問題にも発展していくこともあります。あまりの辛さに、夫婦関係がギクシャクしてしまい、お互いに思いやることが出来ず、結局離婚することになってしまうという話もよく聞きます。当然離婚してしまったら、不妊治療は、そこで終了になります。

不妊治療のやめどきというものは、誰かが決めるものではありません。時期が来るものでもありません。全て自分自身が決めることなのです。例えば〇〇歳になったらやめようというように。仮に44歳になったらやめようと心に決めていても、誰かが44歳で妊娠したという話を聞くと、まだ頑張ってみようかなと、不妊治療をやめることを、やめてしまうこともあります。

なかなか妊娠に至らず不妊治療を続けていくことは、非常に辛いことなのですが、不妊治療をやめるという決断をすることも、とても強い意志が必要なのです。

私は、子どもを持たない人生(夫婦2人だけの人生)は、私の人生設計図にはありませんでしたから、仮に助成金が申請できなくなったとしても、妊娠するまで不妊治療をつづけていたと思います。

不妊治療をやめることは、決していけないことではありません。夫婦二人でよく話し合って出して結論であれば、決して間違いではないからです。

しかし、そのことで後悔はしないようにしてほしいと思います。あの時、もう少し頑張っていれば・・・と思うような、休止符の打ち方では、これからの長い人生、辛いものになってしまいますから。子どもを見るのも嫌になってしまうかもしれません。

不妊治療のやめどきは、誰が決めるものでもなく、自分自身で納得して決めること。

もうこれでいい。思い残すことはない。残念だけと仕方ないと、自分で納得できた時に、不妊治療に休止符を打ってもいいのだと思います。

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