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2018/10/4 30代体外受精

ストレスを溜めない「妊活」のすすめ

予測のつかない基礎体温とドクターとの出会い

私と夫は2010年に30歳で結婚し、出来れば早めに子どもを持ち「2人は欲しいね」と話していました。

しかし若い頃から生理不順で、周期は50~60日を超えることはザラ。基礎体温を測っても無排卵だったりガタガタだったり・・・全く予測不可能な状態。

通常28日周期の人に比べたらチャンスは半分。欲しいという気持ちがあっても、肝心の「排卵日」を自分の力では予測することができず、焦る毎日だったのです。

そこでまず「はじめの一歩!」と自宅からほど近い”普通”の婦人科で受診しました。しかし自然周期と人工授精5回行っても妊娠することはありませんでした。私側も夫側も特に問題は見当たらないのに「なぜ?」といった状況でした。

そこで引っ越しを機に、不妊治療に特化したいわゆる「不妊専門クリック」へ転院を決意したのです。口コミサイトの評判や仕事をしながらでも通いやすい環境にあることを条件に選びました。最終的に「このクリニックに決めた理由」は、説明会での院長のひと言にあります。

「このクリニックに来たからには治療のことを考えるのは診察の時だけで良いですよ。他の時間は趣味やご主人と楽しく過ごして下さい。」

診察で私(ドクター)が診たことを基に、今後の治療方針を患者さんに伝えます。その時に一緒に考えましょう。それ以外の時間は思い悩まないで良いですよ。」

そのひと言で「安心してこのドクターに任せられる!」と直感し、このクリニックにお世話になることにしました。

それから不妊専門クリニックでの治療が始まりました。自然周期はそこそこに人工授精、体外受精にも2度挑戦しました。しかしなかなか結果は出ないままあっという間に1年が過ぎていきました。

「撃沈」した時はもちろん、仕事を休んだり早退しながらの通院で気持ちばかり焦る毎日でした。そんな私の顔を真っ直ぐ見て「余裕がない顔」をすぐに読み当ててくれた先生。先生に何度も愚痴を聞いてもらい、そのたびに救われていました。

信頼できる先生に出会えたことで、治療は先生のベストを選んでもらえればいい。私は「妊娠できるように自分で何か出来ること」=「妊活」を私の出来る範囲で頑張ってみようと思ったのです

私が取り組んだ数々の「妊活」

とにかくインターネットや口コミで「これが妊娠しやすくなる」と噂を聞きつければ大体試していました。その中で私にとって効果があった「妊活」をご紹介します。

お腹を温めるために腹巻を付ける

冬はもちろん、夏も薄手の腹巻を愛用していました。冷たいものを飲んでしまうと身体の中から冷えてしまうので、飲み物も暖かいものにしていました。(ルイボスティがおススメです)

規則正しい生活と食生活

朝は6~7時に起きて夜22時頃には布団に入りました。

また食生活でも出来るだけ自炊をし、栄養バランスを考えていました。特に添加物の多い食品や、最近話題のトランス脂肪酸の含まれている食品は避けるようにしていました。

ファータイルストレッチ

冷えと運動不足解消のため、自宅で気軽に出来るストレッチを探していたところ出会ったものです。最後までやっていると身体がポカポカし、全身の力がイイ感じに抜けるのです。

週1回のペースで鍼灸に通う

不妊治療でHMGなどの注射を打つと、必ず鍼灸師の先生に「お腹が硬い」と指摘されていました。鍼やお灸を受けると血流が良くなり、お腹が「フワフワ」になります。体外受精の時は注射や薬を多く使うので特に効果を感じました。

通うだけではなく、自宅でも婦人科系に効くとされる”三陰交”にお灸をしていました。リラックス効果もあって、私には合っていたようです。

夫にトマトジュースを毎日飲んでもらう

男性不妊とまではいきませんでしたが、いつも万全の状態でいてもらうために主人に毎日トマトジュースを飲んでもらっていました。

トマトジュースに含まれる”リコピン”が精子の運動率の改善及び抗炎症作用があることが研究で分かっています。我が家ではなるべく「高リコピン」で「塩分が少ない」トマトジュースを選んで毎日飲んでもらっていました。

ストレスを溜めない

これが一番難しかったです。趣味でやっている楽器を演奏していると一時的にでも悩みを忘れられるのでこれに打ち込んだり、主人とは子どもが生まれたらしばらくは行けそうにないレストランや遠出の旅行などを楽しむようにしていました。

よもぎ蒸し

月1~2回よもぎ蒸しに通っていました。これは妊活しているタレントさんがやっているのを見て「私もやってみよう」と決めたからです。全身汗がびっしょりになって、身体が芯から温まります。通うのが難しい時は、ドラッグストアなどに「よもぎ蒸しパッド」が売られていますのでそれでもOKです!


他にも「毎朝テレビのラジオ体操をする」・「葉酸を摂る」こともしていました。しかし赤ちゃんは授かりもの!神頼みというところで「子宝神社」などにお参りに行ったり、子宝草を育てたりもしましたね。「信じる者は救われる」ですから。

とにかく赤ちゃんが来てくれるのなら何でも出来ることはやりたいと、当時は必死にやっていたように思います。

自己流「妊活」の効果のほどは・・?

これらのことは全て地道な作業でもあり「これをやったから妊娠できた!」というものではありません。「ゆっくりと身体が変わっていった」ということなのだと思います。

考えてみれば妊娠を意識するまでの私は、本当に身体に対して無頓着でした。

若い頃からの生理不順も「毎月来なくて楽だからいいや」と放っていましたし、食べ物も好きな時に食べたいものを欲しいまま、運動もほとんどせずという生活を送っていました。なかなか赤ちゃんが授からなかったことは、もしかしたらそんな私への罰だったのかもしれません。

妊活をして初めて自分の身体に向き合うことで自分の身体の悪かったところ、ここが弱いところがハッキリと分かり、次第に変わっていくことが実感できたのです。

上に書いたように「どれが直接妊娠に繋がったのか」ということは分かりませんが、地道に続けることが大切だと思います。

私の場合、体外受精2回目で赤ちゃんを授かることが出来ました。

ただ「妊活」の効果はこれだけではなかったようで、長女を出産した後、ほどなくして2人目を自然妊娠しました。

その時は1人目の子育てに必死で基礎体温なんて測れるはずもなく、食事もテキトー、運動もまともにしていない状況で「妊活」からは程遠い生活をしていました。後で考えてみると「1人目の妊活で体質を改善できた」・「妊活のストレスが無かった」この2つが大きかったと思っています。

地道にやってきた妊活は無駄ではなく私の身体を変えてくれていたのと共に、ストレスの有無はやはり身体に多大な影響を与えるんだなと改めて実感しました。

「ストレス」が溜まる「妊活」ならいらない

「妊活」というと「プラスαで何かやらなければいけない」とか「何をやったら良いのか分からない」などというイメージが付きまとうかもしれません。

しかし基本的に「大変だ」と思ってしまったら、それは”ストレス”になってしまうので「それは合っていない」ということ。反対に「これ面白い」とか「続けられそう」などと思えたらそれは自分に合っているということ。あなたにとってストレスにはならないでしょう。

妊活中、うまくいかないことで焦りや落ち込む気持ち、よく分かります。

街中で妊婦さんや子どもを連れた家族を見るだけで涙が出てくることもありました。

ストレスを溜めるなと言われても難しいと思います。だから溜めても吐き出せる場所・相手・モノを作っておくことが必要です。ストレスは間違いなく妊娠に対して大敵ですから。私たち夫婦の不妊理由は結局最後まで分かりませんでしたが、恐らく「ストレス」だったのだろうと思います。

私が医師に言われたように「治療に来た時だけ、妊活の事を考えれば良い」くらいのスタンスで、趣味を見つけるように「自分に合っている妊活方法」を見つけてみてくださいね。

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