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甘く考えてはいけなかった、タイミング法の重要性

夫婦仲良くしていれば、そのうち出来る!?

筆者は現在、2人の子持ちです。

1人目は、4年間飲んでいたピルを辞め、初めての夫婦生活をしたその1回で、待ってました!とでも言うようにすぐ妊娠しました。

その頃の私は、恥ずかしながら「生理周期」や「排卵期」、「基礎体温」などの知識について全く知りませんでした。しかし1人目がすぐにできたことから、2人目を望んだときも『すぐできる』と思っていました。

2人目を望んでから半年後、自然に妊娠することができました。そろそろ不安になっていたので、とても嬉しかったです。しかしこの子は4ヶ月目、お腹の中で亡くなってしまいました。

『妊娠初期は流産しやすく、その原因や責任が妊婦にあるわけではない』といわれたものの、母子手帳も貰ってしまったのに、まさかダメになってしまうとは思わずとても残念でした。

そしてそれからは、数ヶ月経っても、半年たっても授からない・・。もうすぐ1年が経とうという頃になってようやく、『排卵期とやらに当たってないんじゃないのか?』という考えに至りました。至るのがとっても遅いんですけどね・・。

仕事に家事に育児にと毎日忙しくしている中、ただでさえ夫婦生活が減っていたことも妊娠しにくかった原因の1つです。流産の経験も、私のモチベーションを下げていました。

そして、1年近く望んでその気配がないというのは、さすがに何らかの不妊症になっているのでは?と疑い始めました。

それから自分なりに、どの時期が妊娠のタイミングなのかを調べ、少しずつ努力を始めました。

忙しい日々の中で、タイミングを図る

タイミング法と命名されていることすら知らないまま、『排卵期に夫婦生活を営めばいいんだ!』とスタート。

しかし、このタイミング法にチャレンジしておられるカップルの抱える問題は、意外といろいろあるんだなと、このとき知りました。

「今日致すべき!」という日がわかっているのに、旦那さんが出張。旦那さんが仕事の付き合いで深酒をして発射できない。どちらかが風邪でダウン。既に居る子どもの世話に追われ、寝かしつけているうちに自分も寝てしまった。・・など、何らかの〈できない理由〉に阻まれることが結構あります。

また、女性なら共感を得られやすいかもしれませんが、「どうしても気分じゃない」となってしまうと、イヤでイヤで仕方なくなってしまうのです。子どもが産まれると特にこのような気持ちになる女性は多く、レスになってしまうとは良く聞きますが、私もそうでした。子どもが欲しいなら避けられない行為なのに、です。

『排卵日の2日前~当日までに行わなければ』、赤ちゃんはできません。しかしその頃私は間違った知識で、『排卵期を真ん中にして、その前後の日(合計3日間)、チャンスがある』と思い込んでいました。

そして排卵日が近づくと、「しないといけない・・」という義務感だけに駆られ、どうしても先延ばしにしたくなります。それで排卵日当日は行為をサボってしまい、「排卵日の翌日」にしていたこともあります。これでは妊娠できません。

なかなか妊娠しないので、薬局に行き「排卵日チェッカー」を購入しました。何で出来ないのかわからなかった私は、排卵日の計算自体を間違っているのかと思ったためです。

「生理周期が28日、真ん中が排卵日だから・・生理が終わってから14日後。そこでチェッカーを使おう」ということで試しました。結構なお値段の張るこの排卵日チェッカー2本入りを、結果3箱も使うハメになってしまいました。

何度試しても、濃く出るはずの排卵日来ていますラインが、薄くしか出なかったからです。これは排卵日からズレていたとしか考えられないのですが、計算は間違っていないのにどうして??と、混乱しました。

いろんな可能性を考えました。

私は1人目の妊娠時の子宮頸がん検診で、『異常細胞有り』の診断を受けています。がんまで進行しているわけではないので定期的な検診だけでよかったのですが、もしかしたらこの異常細胞のせいで妊娠できなくなっているのでは、と思いました。

また、2人目の子が流産したとき、残留物が子宮頚管や卵管などに癒着している場合不妊になるとの情報を目にし、その恐れもあると考えました。

そこでいよいよ、「自分じゃどうにもならん」と思い、クリニックに行くことにしました。

クリニックでタイミングを教えてもらう

いろんな不安を抱えながら、1人目を出産した産婦人科クリニックの「不妊外来」に進みました。初めての窓口に緊張しました。

まず、エコーで中を見ます。このとき、心配していた残留物の癒着やその他異常は認められませんでした。

次におりもの検査をして、最後の生理がいつだったかを伝えました。すると、『じゃあ次の排卵日はここ。』とカレンダーを指しながら教えてくれました。

『この日にして。その日に性交できなかったら、もうチャンスは来月しかなくなっちゃうから。月に一回しか、チャンスってないから』とのこと。

私はそのときになって初めて、「チャンスって、月に1回しかないんだ・・」と知りました。じゃあ赤ちゃんができるのって、奇跡だな~と、改めて思いましたが、今考えるととっても悠長です。というか、今までの期間はなんだったのか・・。

妊娠も夫婦仲も、タイミングが大事

指定された日に夫婦生活を持って、その次の日に受診するよう言われました。

そこで精子を採取しチェックするも、異常なし。医師いわく「異常がないから、これで妊娠できると思うよ~」とのこと。

確かに条件が揃っていれば妊娠しないわけがないかもしれないけれど、そんな簡単に?と思いました。

それから次の検診までの3週間、それはそわそわしながら過ごしました。3週間後、祈る思いで受診すると、妊娠に成功していました。

あっけにとられたというか、とにかく、「早く来ていれば・・泣」という思いでいっぱいでした。

今思うのは、『妊娠できたからOK』ではなく、妊活中の夫への配慮は大事だったなということです。

私が自力でタイミング法を頑張っていたとき、夫婦生活のタイミングを合わせたり、自分のモチベーションをあげることと同じくらい、気に掛けていました。

『この日が排卵日のはずだから、しよう』と、露骨に打診してしまうと、夫としては、子どもを授かるための道具か?と感じてしまうかもしれない、と思うからです。

確かにそのときの私は、子どもを授かることが目標で、ゴールで、そのために努力していました。でもときどき自分の気持ちにストップをかけて、「子どもができることは、愛の結果である」という、妊娠のプロセスを思い出すようにしました。

そうでないと、子作り自体も「作業」に成り下がり、夫婦仲もギスギスしたものに成りかねないと思ったからです。それでは子どもが出来たとしても、その後の家族関係が悪くなるのではないでしょうか。

とはいえ、「子どもが欲しい」、「なかなかできない」という苦悩は、夫婦が一緒になって抱えるのが1番だと思います。

私の場合、排卵期は特に意識して、「子どもが欲しい」という話題を避けました。「欲しいけどできない」落ち込みを共有するのは、生理がきてしまったときくらいに留めていました。精神面で夫に頼ることも、タイミングが大切だと思います。

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