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2018/05/21 30代人工授精

初めての不妊治療専門クリニック

世の中には不妊で悩んでいる人が多いとは聞いてはいたけど、実際周りに、多数の不妊治療に励んでおられる事実を知ることが出来た私は、さっそく不妊治療専門の病院探しを始めました。

初めて行った総合大病院の婦人科には、あまりよいイメージが無かったので、専門的なクリニックを探すことにしました。通う自分が少しでもストレスがないようにと、職場からも近く、自宅からも通いやすいクリニックに絞り、最終的には、実績とかっていうよりも、ホールページに掲載される先生の写真をみて、清潔感度合いで決めました。

初めて訪れた時「これ病院?エステみたい!」と、ふかふかの絨毯が敷き詰められた院内に完全に浮かれたことを覚えています。

とにかく綺麗で、豪華で、待合室は広くて、所々にクラゲが泳ぐ水槽が置いてあり、患者同士がほどよい距離を保てるよう工夫されていました。最新の雑誌は沢山あるし、お菓子とお茶もふんだんに用意されていて、「ここなら通うの、苦にならないかな」というのが第一印象でした。

実は正直、不妊治療専門クリニックに通う=妊娠だと思っていたのです。

結果は全く違いました。

紹介状を持っていましたが、イチからの検査が始りました。あらゆる角度から様々な検査をしました。もちろん彼もです。

タイミング療法を数回行い、その後は人工授精です。これも何度としました。片手の指では足りないぐらい。病院は綺麗でしたが、毎月生理になるたび落胆するの繰り返しで、正直苦痛でした。

振り返って今思うと、あの時はまだ、私の気持ちが不妊治療について覚悟が出来ていなかったのだと思います。先生は、1つずつ、可能性を試し、段階を踏んで進めて下さっているのに、不妊治療専門クリニックに通えば簡単に妊娠出来ると、勝手に思い込んでいたため、毎回がっかりでした。

様々な不妊治療や、検査をおこなった結果、原因がお互いにあるということが分かりました。私は多のう胞。彼は、病名は忘れましたが、精子の通り道に小さな瘤があり、それが原因で逆流してしまい数が少ないということ。

私の多のう胞は、食事した時に分泌するインスリンと深く関わりがあるということで、一時期、糖尿病の薬を飲んで人工授精に挑んでいました。彼についても、何か薬を飲んでいました。しかしやはり結果が出ず、途方に暮れてた時に、運命的な出来事が2つありました。

後悔しない人生とは?

1つ目は、友人Kの妹の結婚式での出来事です。実は、その直前に友人Kは結婚したのですが、周りが不妊治療している事と、旦那様が年上だった事もあり、結婚してすぐ不妊治療の為に自宅のそばにあるレディースクリニックに通っていました。

友人Kも結婚と同時に大阪を離れ田舎へ引っ越していたのですが、土地柄かも知れませんが、「不妊治療で行ってるのに、先生が急なお産が入ったとかで診察キャンセルとか、何時間も待たされるとかあるねん」と憤慨していました。

私が通っていた不妊治療専門クリニックは、院内子どもは絶対立入禁止でした。私のような1人目不妊とは違い、二人目以降の不妊のために通われている方もおられるとあって、それは大変だったと思います。ですが、そこはあえて厳しく、不妊治療で通っている人への配慮だと最初に説明を受けました。しかし、子連れの方には、予約の際に託児予約すれば、同じビル内の別フロアーで子どもを預かっておいてもらえるというサービスもあり、最初は「そんなサービスもあるのか」と思っていましたが、私も実際二人目の治療の際は利用させてもらいました。

さて、そんな不妊で悩む人へ配慮のない病院で、不妊治療を続ける友人Kには、親戚にイギリス人と結婚された私たちより25歳年上の御婦人がいました。その御婦人にはお子様はいらっしゃいません。しかし、パートナーであるイギリス人夫には前妻との間に3人ものお子様がいらっしゃるとのことでした。

結婚当初、なかなか妊娠しないので、不妊治療はしていたんだけど、途中で彼に「もう辞めよう」といわれたそうです。「そこまで頑張らないでいいじゃないか」と切りだされたそうです。その時言い返せずに、そのまま治療は終了したそうですが、なぜあの時「結果ではなく私が納得いくまでやりたい。」と言えなかったのかと後悔しているとおっしゃってました。

「男性はね、奥さんさえ若ければ何歳になってもパパになれるのよ。でも女性は違うわよ。子宮には妊娠出来るタイムリミットってあるのよ。今の時代は医学も発達してて本当羨ましい。私はもう妊娠出来ないから後悔しても遅いけど、あなたたちは、結果がどうであれ後悔しないようにしないさいね。」

この言葉は衝撃でした。結果だけを求めて、結果ありきで通院していたので、かなり考えさせられました。

ちょうど、その頃、病院からも次のステップ「体外受精」を考えてみないかと言われていて、「いやいや、そこまでわなぁ・・・」と思っていた時期だったので、とりあえず子宮年齢を調べる検査をしたように思います。

そんな風に悩んでいた時、旅行会社時代の同期に3人目のベビーが産まれたとの朗報が入りました。最近家も建てたと聞いていたので、友人と小旅行気分で新居に出掛けました。

子どもが3人もいる生活。新築!とか言うよりも、まさにそこは戦場のようで、姉妹ケンカに唖然とし、子どもの食べこぼしの汚さには絶句。友人はロハスな趣向のため、紙おむつではなく昔ながらの布おむつを使っていたので、(大物)なんてした時の異臭には、我慢出来ずエズいてしまい涙目で「私、子ども無理かも・・・」と失礼ながらその場でカミングアウトしたのを覚えています。

その時、友人にめちゃくちゃ怒られました。いえ、怒ってくれたのが正解。

というのも、その同期の学生時代の友人が、最近子宮がんが発覚し子宮全摘出になったという話を聞かされました。その人は、まだ結婚をしておらず彼氏も居ない状態だそうで、今後誰かとお付き合いする度に、自分は子宮が無いので子どもが産めません。それでもいいですか?って確認していくことになる辛さ分かる?と懇懇と涙ながらに語ってくれました。

「それなのに、あんたときたら・・・子宮あるんでしょ?旦那さんも協力的、治療の為に仕事もして金銭的にも問題ない。ちゃんと努力してから辞めなさいよ!産みたくても産めない人も世の中にはいるんやで!」と、ものすごい喝を入れられました。

この2つの出来事を経て、「体外受精のセミナーだけでも一度受けてみよう!」と思えたのです。

セミナーで

夫婦で参加しました。参加してみて驚いたのが、受講者の多いこと!こんなに多くのカップルが「体外受精」と向き合おうとしているのか!と知らされました。

セミナーに参加してみて、体外受精の仕組みがとてもよく分かりました。採卵までの検査や準備の為の投薬。実効日前の自己注射や、採卵は麻酔をして子宮に針をさして卵巣から取り出すとか、聞いてて「怖い。痛そう。何ヶ月分の給料?」とか、少しパニックになりながらも、色んな事を知ることが出来ました。

帰宅後、旦那が言ったのが「正直、女性側の負担が大きすぎる。もう子どもはいいんじゃないかな?」でした。

確かにそうなんです。

今までの私なら「そうやんね!もういいか!二人で楽しく生きて行こう!」と言ってたと思います。ですが、今辞めて「何年後か、閉経した時に後悔しない自分でいれるか?」というと、自信がありませんでした。

そんな矢先、母が癌になり手術をする事になりました。発見が早く、手術も上手くいったので、順調に回復しました。私は全ての検査、通院に付き添い、入院中は、仕事上がりに毎日顔を出し不安を軽減出来るようにしました。

無事に退院し、抗がん剤治療も終えた時、母から「今回の病気で娘の有難みが分かったよ。心強かったわ。ありがとう」と言ってもらえました。それと一緒に保険金で入ったからお裾分けってことで、「20万円」もの大金の入った封筒を頂いたのです。

「これで旅行行ってもいいし、買物してもいいし、不妊治療の足しにしてくれてもいいし、好きに使い!」って。

その場ですぐ、使い道が決まりました。「これで体外受精をする!」です。

後悔しない自分の為に決めたゴール

体外受精をすると決意したと同時に、色んな体験談の本、雑誌、ネットをとにかく読みあさりました。読んだ感想として、ゴールのみえない戦いになりそうだ・・・と直観的に思ってしまいました。それら全ての思いを旦那にぶちまけ、二人で話し合った結果、私たちの不妊治療のゴールがやっとみえました。

「体外受精は1回だけ!それを目指して、全力で取り組み後悔ないようにしよう」という目標です。

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