私たち夫婦はお互い子どもが大好きで、結婚してからすぐに妊活を始めました。
妊活を始めてからは毎月生理予定日付近になるとドキドキ、ソワソワしていました。
今月妊娠していたら予定日はいつかな?なんて考えながら過ごしていました。
妊娠のことばかり考えていました。
これがすでにわたしにとって「ストレス」になってしまっていたのかもしれません。
なかなか妊娠しない…
妊活を始めたらすぐに妊娠できると思っていました。
でもなかなか妊娠しないことに焦りを感じ始め、まさか不妊?なんて思いましたが、20代のわたしが不妊なわけがないと、若さだけで勝手な思い込みをしていました。
そんな日々を過ごして1年が過ぎ…
妊娠する気配もなく、不妊治療専門の病院に行くことを考え始めていました。
突然の友人からの妊娠報告…。
その場では「おめでとう」と言いましたが、わたしの心は違いました。
おめでたいことなのに、心からおめでとうと言えない自分がとても惨めで悲しく、帰宅してからは溢れてきた涙が止まりませんでした。
妊活・不妊治療していることを誰にも言えなかった
妊活をしていることは誰にも言っていませんでした。
言っていなかったというより、言えなかったのです。
なぜ言っていなかったのか、なぜ言えなかったのか、今思うと本当にこの先わたしに子どもができなかったとき、きっと周りに気を遣わせてしまうし、子どもができなくて可哀想と思われるのが嫌だったのだと思います。
不妊治療と聞くと、なんだか隠したくなるようなそんな感じがあると思うんです。
でも不妊治療って、ただ自分の子どもが欲しくて欲しくて、我が子を待ち望んでいるお母さんが辛い治療を受けて頑張ってるんです!
それって、素晴らしいことですよね。
不妊治療に対してもっと世間に知ってもらって、堂々と言えるような世の中になってほしいと個人的に願うばかりです。
そんな私たち夫婦も、不妊治療をスタートすることは誰にも言えずにいました。
子どもはまだ作らないの?なんて言葉を言われたことも何回もありましたが「まだいいかな〜」なんて思ってもないことを返したりしていました。
友人の中にはまだ妊活3ヶ月目で「全然子どもできない〜不妊かな〜」なんて軽い気持ちで言ったり。そんな子が次の月には妊娠報告…なんてこともありました。
不妊の深刻さに病んでいるわたしにとってこれほど辛いものはありませんでした。
不妊治療をスタートしてから、不妊治療に通えば必ずしも妊娠できるわけではないということに改めて気付かされ、子どもを授かれるということが当たり前ではないということを改めて実感しました。
不妊の原因は女性だけではない!
不妊の原因は必ずしも女性だけではないんです!
男性不妊の場合もあります。
不妊治療って女性が通うのが前提なので、イメージ的に女性のほうに問題があって不妊治療に通っていると捉えられやすいですよね。
ですが、今では半々くらいの割合で男性のほうにも問題があることが分かっているようです。
でも、うちの旦那は不妊治療には前向きではありませんでした。
男性は不妊検査というと抵抗してしまう方が多いのかもしれません。
結局初めて不妊治療専門の病院に行った時には旦那の検査はしませんでした。
旦那も子どもが欲しい気持ちはわたしと同じくらい大きかったのです。
それはわたしが1番知っていました。
それでも旦那は検査を拒否していたので、男性として不妊検査を受けるというのは大きな決意が必要なのかもしれません。
わたしは旦那が検査を拒否してしまう気持ちがなんとなく分かったので何も言いませんでした。
今思えば、不妊治療に対して真剣に夫婦で話し合ってからスタートすることが大切だと思います。
不妊治療は夫婦の協力と支えが必要不可欠です!
不妊治療の検査って?
わたしが不妊治療を始めてから受けた検査は、内診、血液検査、フーナーテストです。
これらは特に問題はなく、次に「子宮卵管造影検査」を勧められました。
子宮卵管造影検査は膣から子宮にカテーテルを通し、そこに造影剤を入れてレントゲン撮影をします。卵管に詰まりがないかを見る検査です。
ネットでこの検査について調べ済みだったわたしは、怖くてその日にお願いしますと言うことができませんでした。
最初の不妊検査の中でも一番痛みがあると言われていて、中には「気絶しそうなくらい痛かった」という感想も目にしていました。
卵管に詰まりがあると痛いようですが、その詰まりが解消されれば卵管の中が綺麗になり、妊娠しやすくなるみたいなのです。
少しでも妊娠しやすくなるならと受けようと思ったのですが、調べれば調べるほど怖くなりストレスで体調を崩してしまうほどでした。
結局、タイミング法を始めて、様子を見てから子宮卵管造影検査を受けるということにしました。
精神的ストレスで限界が…
タイミング法を始めてからは、病院で診てもらっている以上、タイミングはばっちりなはずなのに妊娠はできませんでした。
わたしは妊娠できないのかもしれないという不安と焦りでいっぱいになり、ストレスで精神的に病んでしまうようになりました。
妊娠しやすい食べ物、飲み物、妊娠しやすくするためにとにかく何でもやりました。
何をやっても妊娠する気配はなく、毎月生理がきてリセットする度に落ち込みました。
そしてまた次の生理予定日付近にはソワソワ焦りと不安で押しつぶされそうになり…
「妊娠検査薬」を生理予定日前にフライングで何度もやってしまったり…
もしかしたら今回は妊娠しているかもしれないと何度も期待したり…
それでも妊娠できず、わたしのストレスは溜まる一方でした。
そんな日々の繰り返しで、わたしはストレスを旦那にぶつけるようになってしまいました。
旦那とは些細なことで喧嘩が増え、タイミングをとることも難しくなっていきました。
先生から言われた日にタイミングをとるという義務的な行為にもお互い疲れてしまっていました。
夫婦の話し合いの結果
夫婦で話し合いを重ねた結果、不妊治療をお休みすることにしました。
子どもを諦めたわけではなく、今は少し休憩しようという気持ちで不妊治療はお休みをし、自然に任せてタイミングをとることにしました。
わたしのストレスの元となっていた不妊治療をやめることによって、精神的にも落ち着きを取り戻し、夫婦の喧嘩もなくなりました。
半年後…なんと自然妊娠!?
半年後、なんと自然妊娠できたんです。
わたしも旦那も嬉しくて涙が止まりませんでした。
本当に待ち望んだ我が子がやってきてくれた、そんな気持ちでした。
最初の子は実はこの後初期流産してしまったのですが、その後半年も経たずにまた妊娠することができ、無事に出産しました。
2人目の妊活はスタートして3ヶ月後には妊娠することができました。
ストレスは妊活に大きく影響する
自分がなんで1年以上も妊娠できなかったのか疑問に思うくらいでしたが、1番の原因は「ストレス」だったと思います。
妊婦はストレスを溜めちゃいけないと言いますが、妊活中の人にも同じことが言えると思います。
ストレスは大きな敵です!
わたしはそれを実体験で実感しています。
わたしの場合は、早く妊娠したいという焦りと不安が先走ってしまっていました。
そんな気持ちのまま不妊治療を開始したのはいいけど、夫婦の話し合いもきちんとしないまま、自分の覚悟もないままだったので、ストレスばかりを溜めてなにも進めてなかったんです。
あのとき旦那が「1度、不妊治療を休もう」と言ってくれて、本当に良かった…と今では思っています。
今、赤ちゃんを待ち望んでいるご夫婦の元にコウノトリがやってきてくれますように。心から祈っています。