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2018/06/30 20代人工授精

両親の不妊治療反対。8回目の人工授精…

私たち夫婦は、結婚後すぐに妊活をスタート。

なかなか妊娠しないので、色々自分なりに調べてまずは基礎体温を測り始めました。

基礎体温を測り始めて、体温が毎回ガタガタで二層に分かれることがありませんでした。

昔から生理不順で、妊娠できる身体なのかどうか心配になり、病院へ行きました。

この時はまだ、生理不順や基礎体温のことが気になって病院へ行っただけだったので、まさか自分が不妊治療をすることになるとは思ってもいませんでした。

病院へ行き分かったことは、自然に排卵できていないこと、自然妊娠は難しいこと、妊娠を希望しているならタイミング法から始めて効果がなければ人工授精、体外受精へステップアップしていくということなどを先生から説明を受けました。

自分が不妊治療…と、始めは戸惑いました。

でも、不妊治療専門の病院へ行った時、人の多さにとても驚きました。

こんなにたくさんの人が子どもができなくて悩んでるんだ…頑張ってるんだ…と励まされる気持ちになりました。

不妊治療…すべて他人事でした。

でも、自分は不妊治療をしなければ子どもを授かることができないんだ…ということを実感しました。

不妊治療をしても子どもを授かれるとは限らない。

そんな不安や焦りを感じながら、精神的にきつい不妊治療に向き合って頑張っている人が病院にはたくさんいました。

みんな、いつか我が子を抱っこできる日を心待ちにしている。

私も不妊治療と向き合って頑張っていこうと、そう決意しました。

不妊治療をスタート

不妊治療を始めて、タイミング法では効果が得られず、すぐに人工授精へステップアップしました。

人工授精へステップアップするとき、夫婦でよく話し合いました。

人工授精と聞くと、イメージは人工的に作っている感覚があり、私自身抵抗がありました。

でも先生の話を聞き、人工授精は確実に精子を卵子に送り込む手助けをするだけで、自然妊娠に近い治療法ということが分かりました。

たくさん話し合い、私たち夫婦は人工授精を始めることに決めました。

人工授精を始めることで、パート勤務だった私は仕事をどうするか悩み始めました。

パートとはいえ、急なシフト変更や連休をいただかなければいけないことが増えていました。

上司からも、これ以上急な休みは…と言われてしまい、今の立場も危うくなってきていました。

不妊治療をしていることは、公表できていなかったので不妊治療のため…とは言えず、毎回嘘を付くしかなかったのです。

休みを頂く度に、他の人が穴埋めをしていることや嘘を付かなければいけないことに、申し訳なさで悩む日々が続きました。

また、人工授精となると旦那にも協力してもらわなければいけません。

人工授精を行う日が確定するのは、排卵日の前日頃になります。

なので、正確な日にちが排卵日付近にならないと決まらないのです。

人工授精を行う日にちが決まれば、旦那に病院に出向いてもらい、1時間以内の精子を人工授精に使うことになります。

早ければ早い方がいいと先生からは説明を受けました。

でも旦那の仕事上、急な休みも難しく、なかなかうまく進みませんでした。

旦那も不妊治療のため…とは言えず、男性も精神的にきつい部分があります。

夫婦での協力が必要不可欠だと、この時感じました。

両親の理解…

人工授精を始めるとき、私の親へ不妊治療をしていることを打ち明けました。

昔の考えが強い両親だったので、反対される覚悟はできていました。

そして、思った通り大反対。

「子どもは自然に授かるもの。そんな、人に手を加えてもらってまで作るものじゃない。」

そう言われました。

私は、反対される覚悟はできていたものの、旦那以外誰にも言えなかった不妊治療をしているということを初めて話せたのが両親でした。

でも…この努力を無駄と言われたようで、とても悲しい気持ちでした。

理解してもらえるとは思っていなかった。

でも、不妊治療ってそんなにいけないものなの?と疑問に思いました。

自然にできるなら自然に任せたい…

でも、それが不可能だからみんな辛い不妊治療をしている。

不妊治療を乗り越えて、幸せに暮らしている家族はたくさんいるし、不妊治療をして産まれた子も他の子と変わりない。何が違うのか分からないし何がいけないのか分からない。

そう思いました。

心から我が子を望んでいる夫婦が支え合って、協力し合って頑張っている。

それが不妊治療だと思うんです。

みんな我が子に会いたくて、抱っこしたくて、幸せになりたくて、辛い不妊治療を乗り越えようとしているのに、なんで反対されるのかその時の私には理解できませんでした。

その後、両親とは何度か話し合いましたが、やはり不妊治療には反対でした。

自然が一番。不妊治療してまで…と、何度話し合ってもその言葉でした。

精神的にも辛い不妊治療をしている真っ最中の私にとって、両親からの言葉はとても辛いものでした。

そして、両親とは少し距離を置くことにして、私は不妊治療を続けました。

7回目の人工授精で妊娠!でも…

人工授精7回目で見事妊娠できました!

信じられませんでした。

本当に嬉しくて嬉しくて堪りませんでした。

辛く苦しい不妊治療から解放される!やっと我が子を抱くことができる!そう思いました。

でも…その後、初期流産。

初期流産は全体の15%、7人に1人が経験するものなんです。と先生から説明を受けました。

また、年齢が上がれば上がるほど、流産の危険性も高くなるそうです。

待ちわびわて、やっと…やっとできた我が子が流産してしまって、初期流産は珍しいことではないと言われても、悲しみは消えませんでした。

辛くて、悲しくて、涙が溢れました。

初期流産後は少し間を空けなければいけないということで、自然と不妊治療をお休みすることになりました。

そして、半年後不妊治療を再開しました。

8回目の人工授精。

見事、妊娠することができました。

不妊治療をお休みしている間、流産してしまった我が子を思いながらまた頑張ろう!と、気持ち的にも落ち着きを取り戻していました。

そして、すっきりとした気分で不妊治療に挑むことができました。

それが良かったのかどうかは分かりませんが、妊娠することができるとは思っていなくて、本当に本当に嬉しかったのを覚えています。

嬉しい気持ちと同時に、また前回のように流産してしまうのではないか…という不安が一気に押し寄せてきました。

その不安が消えず、胎嚢確認、心拍確認、1日1日がとても長く長く感じました。

少し安心できるようになったのが、安定期に入り、胎動を感じることができるようになってからです。

無事出産。両親とも分かり合えた

そして、無事出産しました。

我が子は想像以上の可愛さでした。

私は、この子に会うために辛い不妊治療を頑張ってきたんだ…と心から思いました。

両親も孫ができたと分かってからは、不妊治療に対する考えも少しずつ分かってくれるようになりました。

昔からずっと持ち続けていた考えを曲げるのは難しいことなのかもしれません。

でも、無事出産できた今。

自然妊娠で産まれた子、不妊治療をして産まれた子、そんなの関係ないです。

どんな形で産まれても、私の子に変わりはないから。それは両親にとってもそうです。孫に変わりはないから。

今ではあんなに反対していたのが嘘のように、孫にベッタリなおじいちゃん、おばあちゃんになっています。

両親は、あの時、理解してあげられなくてごめん。と言ってくれました。

この子が私の子として産まれてきてくれたおかげで、両親とも分かり合え、本当に感謝しています。

本当に不妊治療頑張ってきて良かった…と心から思いました。

今、不妊治療を頑張っているたくさんの方々、いつか不妊治療を頑張ってきて良かったと思える日が来ることを祈っています。

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