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2018/07/10 40代体外受精

妊活は二人三脚~夫婦に危機をのりこえるために~

妊娠なんて誰でもできる?

妊活って自分とは無縁だと思っていました。自然に任せていれば当たり前に赤ちゃんは授かると思っていました。実際、私も「妊活」を始めるまで「ほっとけばそのうちできる」くらいの認識でした。しかし、思えば私たち夫婦は結婚式を挙げた時点で私35歳、夫42歳、つまり2人とも年齢の時点で妊活は黄色信号だったのです。

それでも私はなぜか妊娠できる自信だけはあったので、夫にはわざわざ妊活に関する話もしませんでした。なぜなら夫は「もう高齢だから子どもはいなくてもいい」というスタンスなのを知っていたから…。結局、結婚して1年、私からは何も言い出せずにいたのです。

妊活したいと言えない

入籍してからというもの、私は排卵日予想アプリを参考に自己流タイミング法を続けました。生理不順な私は何度も妊娠検査薬を試しては、1人落ち込んでいました。不安になった私は近隣の婦人科で簡単な検査をしてもらい、黄体機能不全と診断されます。薬を服用するようになると生理周期は正常になりました。しかし、それ以降も妊娠の兆候は全くありません。

しびれを切らした私はやっと夫に「子どもがほしい」と告白します。夫はとまどいを隠せずにいましたが、私が妊活したいなら協力すると約束してくれました。ここからやっと夫婦ともに「積極的な妊活」に突入します。

温度差はあって当然だけど

積極的な妊活を始めるにあたって、序盤はほぼ私主導で検査・治療は進んでいきました。私の夫はあれこれ調べたり、学習したりするのを極端に嫌うほうです。そんな夫に私は一生懸命に自分たちの妊活について説明します。

しかし、夫は難しく込み入った話になってくればくるほど、手ごたえがなくなってきます。分かりにくいのかと丁寧に話をすればするほど、乗り気でないのが伝わってきます。しまいに私もキレ気味になってきます。

夫もそんな私を見て「好きなようにすればいい」という始末。「もう自分だけでも精一杯やるしかない」私は決意しました。

つい相手を責めてしまう

検査を進めていくうち、夫の乏精子症が分かりました。夫はどちらかというと不健康な生活態度だったので、私はできる限りの改善を求めました。

「不妊に良くないことは極力減らしてほしい」ただそれだけなのですが、夫はこれまで40年以上続けてきた生活習慣を変えられずにいます。

私はあれこれ我慢してホルモン剤の副作用や毎月の検査に耐えているのにです。でも、そもそも私がやりたくてやっていること。心の中で夫をののしりながらも、淡々と治療を続けました。

このとき私はしらずしらずとはいえ、夫を頭の中で責めるようになりました。やがて、この我慢にも限界がやってくるともしらずに…。

自分を責めるようになる

治療はどんどんステップアップします。人工授精を3回しても結果は出ません。体外受精は夫の精子の状態が良くないため、全て顕微授精を行ないます。でも、最初の採卵では胚盤胞2個だけしか凍結できませんでした。卵のグレードもそんなに良くありません。もしかしたら、私の状態も良くないのかもしれない…。そんな不安で頭がいっぱいになりました。

妊娠判定陰性を覚悟で移植したものの、少しかすっただけの化学流産に終わりました。今思えば不思議に思ってしまうほど、私はどん底に落ち込んでしまいます。文字通り、周りも何も見えませんでした。

あの時こうしていれば、とか、この行動が良くなかったのか、とかとにかく自分で自分を責めました。夫もショックには違いなかったでしょうが、大してなんとも思っているように私には見えません。

やはりここでも「夫は分かってくれない」「自分だけでなんとかしなくては」と強く思うようになります。

夫婦の危機へ

もともと夫は「子どもがいてもいなくてもいい」派、私は「子どもはできれば絶対ほしい」派。

私たちはこんなに価値観が異なるカップルだったので、妊活の話題になると今でも意見が食い違うほどです。

私は話し合いを何回ももちかけましたが、聞く耳のない夫です。当然のように、治療の結果が悪いときは言い争いになりました。

口喧嘩になると私がどうしても有利なため、夫は常に逃げの構えです。その態度に私は余計に腹が立って、夫を追い詰めるところまで追い詰めてしまっていました。

その度に夫は「もう(妊活を)やめたい」「なぜそんなに苦しいのに続けるのか」、最後には「もう疲れた」「別れよう」と言っていました。

それでも、最終的に私は妊娠し女の子を出産できました。でももしも子どもを授かれなかったならば、私たちは今ごろ夫婦でいられなかったかもしれません。この点は今もとても反省しきりで、この文章を書いています。

夫婦2人だけで生きていく選択も

私たちも、そして誰しも「一生いっしょに添いとげたい」という思いで夫婦やパートナーになったはずです。そして、ふつう子どもはその延長線にあるべきものでしょう。

妊活をいったん始めると夫婦でいる目的は「ただ仲良く歳をとる」から「子作りをするため」に変化しがちです。そうなると私たちのように本末転倒の仲違いがおこります。

実際に妊活での価値観の違いで本当に離婚されるご夫婦もいます。私たちはどうして夫婦になったのでしょう。そして、どうして子どもをほしいと思うようになったのでしょう。お互い愛し合っているからこそ、子どもがほしいと願うようになったはずです。

妊活は必ず成功するという保障はどこにもありません。子どもがいない人生を考慮に入れておくことも、妊活には必要な要素なのです。

ときには休む勇気を

妊活にはどうしても行き詰ってしまうことがたびたびあります。

私は2回目の移植で心拍確認できず流産手術をしました。胎児の染色体検査も測定不能という珍しいものでした。ここまで来て私はついに何も考えられず、何もできなくなりました。

「私は絶対妊娠できる」という自信も崩れ去りました。そんな私を夫は何も責めることなく見守ってくれました。

妊活でも高度不妊治療になると、数回繰り返しただけで経済的にも苦しくなってきます。身体さえ回復すれば次の卵を移植できましたが、精神的にもついていけませんでした。

私は数ヶ月落ち込んだ末、フルタイムでパートを始めます。いったん治療を打ち切ることもできましたが、タイミング法と人工授精は働きながら続けていました。ステップダウンしてしまうと、妊娠できる確率は極めて低くなります。

働きながらの妊活はなかなか大変です。それでも心と身体のリハビリをしながら、妊活資金を貯められます。行き詰まったときは何ごとも、急がば回れとはよく言ったものです。

ケンカをしたら仲直り

妊活に限ったことではありませんが、結果が悪いと誰かに当たったり、落ち込んだりしてしまうのは仕方ないことです。

夫婦であれ、元は違う環境で育った2人。ケンカしたっていいのです。

私はどんなことでもひたすら自分の思ったようにまっしぐらに進む性質です。でも夫はいつもゆっくり歩いているので置き去りです。

妊活は例えていうなら、二人三脚です。ケンカはできれば避けたいですが、お互いの歩み寄り、軌道修正には必要悪ともいえます。私はケンカもお互いにやりすぎなければ、ひとつの意見交換だと思っています。

普段から冷静に完璧に意思疎通できるわけがありません。子どもがいる今だってたまにはケンカします。大事なのは、ケンカした後。心が離れないように気をつけましょう。

初心忘るべからず

私たちはどうして妊活を始めたのでしょう。夫婦になったのだから赤ちゃんがほしい。パートナーが大切だから、その子どもがほしい。それはとても自然な感情です。

妊活は長引くほど、妊娠そのものが目的になりがちです。とにかく妊活、それしか目に入らなくなるときもあります。そんなときにはなぜ妊活しようと思ったのか、思い出してみましょう。妊活がうまくいっても、いかなくても、お互いを思い合うこと。その気持ちは子どもが産まれてからも有益なものです。

妊活を夫婦の絆を強める機会とするためにも、最初の気持ちは常に頭のどこかに置いておきたいですね。

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