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2018/10/16 30代人工授精

治療の末に双子を自然妊娠‼

きっかけはがん検診

主人と付き合っていた期間が5年と長かったので、結婚後、すぐ子づくりを解禁しました。

解禁して1年…まわりの友達、会社の同僚は私の先を越してポンポンと妊娠していきました。

なかなかできないな、どこか悪いのかな、と思い始めてしばらく経った頃、住んでいる自治体から子宮頚がんの検診を無料で受けられるクーポンが届きました。(私の住んでいるところでは2年に1度、偶数の年齢になる年に無料で検診を受けられます。)

受付で「不妊治療をしにきました」と言う勇気がなくて病院に行けずにいました。

がん検診のついでに先生に相談しようと産婦人科へ向かいました。

問診の中で、妊活して1年(当時は今と違い2年妊娠しなかったら不妊でした)、まだ28歳、焦る年齢でもないと言う事で、まずは毎日しっかり基礎体温を測ってタイミングをしっかり合わせることから始めようと言われ、基礎体温表を渡されました。

帰り道、体温計を購入しました。

結果に結びつかず、焦りは募る

基礎体温を測り始めて数か月、きちんと低温・高温の二層になっていました。

生理周期に合わせてホルモンの値を調べる採血検査も異常なし。

生理が来たら5日目辺りから排卵誘発剤(クロミッド)を5日間飲み、排卵の頃にタイミングを見てもらう。

高温期には、着床しやすくするためにデュファストンと言う黄体ホルモンを補充する薬を飲んでいました。

健康保険が使えてクロミッドの料金は700円、排卵日付近の尿検査、超音波エコーは2500円、デュファストンは800円でした。

順を追ってフーナーテスト、精液検査、卵管通水、造影検査を行いましたが全て異常なし。

料金はどれも3000円前後で全て健康保険が使えました。

検査のなかでも卵管造影検査はかなりの激痛で、子宮に造影剤を流し込んでいる間は本当に辛く、赤ちゃんが欲しいだけなのに何でこんな辛い目に会わなきゃいけないのかと思い涙が出てきました。

検査後3か月間は妊娠しやすいゴールデンタイムだと言われ次こそは、と頑張りましたが、妊娠しませんでした。

正直、治療を開始した当時はタイミングさえ確実にわかればすぐ妊娠すると思っていました。

でも全然妊娠しない。不妊の原因になるような異常もない。

遅れることなくピッタリ生理が来る自分の体にも、期待すらさせてくれないのかと嫌気がさしていました。

勉強などと違って頑張った分だけ報われると言う事がなく、どんどん焦りばかりが募っていきました。

ステップアップ、人工授精にトライ

タイミング法で結果が出ずに半年経った頃、人工受精の説明をされました。

チャレンジすると言うならいつでも協力しますよとのことでした。

ただし、健康保険が使えない自由診療になるので1回13000円かかると言われました。

不妊治療を始めた時、あくまで自然にと思っていたので、人工授精にステップアップするか悩みました。

妊娠の過程は自然妊娠と変わらないと言われても、精液を持って行き子宮に注入する事を考えると、どうしても人工的に思え抵抗を感じずにはいられませんでした。

主人にも相談しましたが、答えは意外にも「やってみよう」でした。

人工授精もするけどタイミングもとる。それで妊娠したら自然にできた事にしようよ、と。その一言で人工授精にトライすることを決めました。

先生に人工授精にトライすることを伝え、生理開始5日目から5日間クロミッドを服用、飲み終わった翌日の10日目に受診、超音波エコーで排卵日を予測、14日目に人工授精を行うことになりました。

当日の朝は主人に精液を採取してもらい、それを持って開院時間に合わせて病院へ。

受付で人工授精の同意書と一緒に渡して、洗浄濃縮(雑菌を処理して元気のいい精子だけ残す)している間40分くらい待ちました。

呼ばれたら精子の状態(精子の数や運動率)を教えられて、排卵直前か超音波エコーで確認、実施できると判断され、確実に排卵させるためにお尻にhcgホルモンの注射をされました。

内診台で精液を注入してもらい、腰を高くした状態で20分ほど待ちました。痛みは特にありませんでした。

そのあとは仕事に行っても差し支えないと言われていましたが、事前に休みを申請していたので家へ帰ってゆっくりと過ごしました。

次こそは妊娠するだろうとワクワクしながら生理予定日が来るのをまちました。

結果は撃沈、それから…

生理予定日に病院へ。

まだ生理がきていなかったので尿検査をしましたが反応なし。

結局2日後に生理が来てしまいました。その次もめげずにトライしましたがまた妊娠せず…。

この調子で5回ほど人工授精をして妊娠しなければ体外受精も視野に入れなきゃいけないかな…

とも思いましたが、家を購入したばかりで貯金をあらかた使ってしまっていたので、費用面から考えて今すぐと言うのは現実的ではありませんでした。

私の住んでいる自治体では体外受精をする場合、初回30万円の補助は出るのですが、一旦自分たちで精算し、後日申請することになっています。

なので、初めにまとまったお金を用意する必要があり、また、通院していた病院では体外受精は行っていなかったので、提携している総合病院に転院することになると言われていました。

今までは予約不要の個人病院に通っていたので仕事が終わった夕方や土曜日を中心に通院でき、仕事に支障なく治療を続けてこられましたが、総合病院となると予約制で平日の午前に通院、待ち時間も長くお昼までかかってしまうと午後からの出勤時間に間に合わないので、働きながら治療を続けるのは正直厳しいと思いました。

この時点で主人とも話し合い、私たちの不妊治療は人工授精までと決めました。

そうして3回目の人工授精にトライしようしたところ、排卵日がゴールデンウイークと重なりそうで病院は

休診。タイミングも正確にわかりません。

ちょうど治療開始から1年が経とうとしていたのですが、「先生に怒られてもいいから今月はサボろう」と突然思い立ち、その日から基礎体温を測るのをやめて、タイミングも気にせずに過ごしました。

今までしっかり病院に通い、きっちり実行していたことを思い切って全てやめてみました。

通院スケジュールに振り回されることもなくなり、ゴールデンウイークは今まで控えていたお酒もガンガン飲んだりしました。

規則正しい生活もやめて夜更かしして明け方まで海外ドラマをぶっ通しで見たり、おかし、カップ麺などもたくさん食べました。

好き放題に過ごしてあっという間に1か月、生理が来ていないことに気付きました。

「まさかね…」と思いつつ家にあった検査薬を試したところ、判定終了を待つことなく一瞬で

陽性の線がでました。

早速病院に行きもう一度検査したところやっぱり陽性。赤ちゃんの袋が確認できました。

先生には「最近来ないなと思ったけど、ちゃっかり妊娠してたんだね。ストレスから解放されるのかな?結構そういう人いるんだよ。」と言われました。

自分でも治療中は妊娠の気配すらなかったのに、こんなにあっさり自然妊娠するのかと思いました。

後に一卵性の双子だと判明し、NICUのある総合病院で出産することになりました。

酷いつわりと切迫早産で入院し、友達と優雅にランチ、マタニティーヨガで運動、などの思い描いていたマタニティーライフを送れずにほぼ自宅安静で過ごし、最終的には妊娠高血圧症候群のため緊急帝王切開で予定日より1か月早く出産、と踏んだり蹴ったりの妊娠生活を過ごしましたが、産声を聞いた瞬間に今までの苦労が全て吹き飛んでいきました。

低体重出生児でNICUのお世話にもなりましたが、1歳になった今ではお友達を追い越して標準より大きくなりました。

男の子なのでやんちゃで手に負えなくなりつつありますが、毎日慌ただしく、でも楽しくにぎやかに過ごしています。

最後に、不妊治療を始めてから妊娠中、双子を育てている現在まで一緒に頑張ってくれている主人にとても感謝しています。

主人の支えなしではここまで来れなかったと思います。

これからも協力しあって笑顔の絶えない家庭にしたいと思っています

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