一物全体(いちぶつぜんたい)
昨日に引き続き、陰陽のお話です。
「一物全体(いちぶつぜんたい)」という言葉をお聞きになったことがありますでしょうか?妊活において身体を作っていくうえでこの「一物全体」はとても大切だと、以前中医学のセミナーで聞いたことがあるので書いてみます。
この「一物全体」は食養生においてよく使われる言葉で、「その食べ物全体を食す」ということです。
例えばお米。普段食べている白米は、玄米から外皮やぬかの部分を取り除いたものになります。でも実はそのぬかにも栄養素がたっぷり。だからまるごと玄米のまま食べましょうというのが一物全体の考え方です。
皮をむかずに野菜を食べたり、むいたとしても一緒に調理したり。
玄米って水につけておくと発芽するってご存知でしたか!?(発芽しない加工を施したものもあります)
発芽させてから食べると良いと聞いてから、私は玄米は水に一晩浸して芽が出始めてから炊くようにしています。玄米だけでなく一緒に黒米や赤米、大麦などの雑穀を20種類くらい混ぜて炊いています。
お野菜の皮は、全部むいてしまうと10%近く捨てることになってしまうのと、皮の近くに栄養が多く含まれてもったいないので、できるだけ一緒に料理するようにしたり、そのくず野菜でだしをとったりしています。欧米ではブイヨンと言っているみたいですが、カレーやシチューなどの煮込み料理に使うととてもおいしいです。
食べ物の、甘いおいしい部分だけでなく、苦い部分や辛い部分も丸ごといただく。そうするとその食べ物の本当の栄養をいただくことができる。
これは妊活に限ったことではなく、健康な身体作りに非常に有効なことだと私は考えます。そのためにちょっとお金はかかりますができるだけ有機無農薬の食材を買うようにしています。
私は玄米菜食主義ではないのでお肉やお魚も食べますが、小魚など頭からしっぽまで骨も丸ごと食べられるものが大好きです。
「こういう食生活をしているとおならが臭くない!」と、彼が一緒に住み始めた頃によく言っていました。今はもうこの食生活に慣れてしまっているので、外食が続くとおなかの調子がおかしいとよく言っています。男性はあまり食生活に気を遣わない方が多いと思うので、食べさせてみたら効果てきめんかもしれませんね(笑)
写真は大戸屋に行った時の私が食べたホッケの定食です。外食のときの一例として載せてみました。ファミレスでも居酒屋でもいいんですが、一品物は頼まないようにしています。パスタとかドリアとかはおいしいけど摂れる栄養素が極端に少なくなってしまうので、できるだけ定食スタイルの物を頼みますよ~!