はじめまして。結婚7年になる、3歳とまもなく5歳の姉妹の母のうにたんです。
赤ちゃんが欲しい!母になりたい!と妊活を頑張る皆さんに、少しでも参考になれば、いや参考にならなくても、気分転換や暇つぶしにでもなれば嬉しいので、ここに私の子どもを授かるまでの体験談を書きたいと思います。
赤ちゃん、ほしいな。
旦那はもともと首都圏に勤務しており、私の地元の北海道に転勤したことが縁で知り合いました。そしてまた首都圏勤務に戻ることになり、それに合わせて結婚することになり、私は地元の北海道を離れ、誰一人知り合いのいない場所へとやってきたのです。
初めのころは土地勘もなければ気候の違いに体もついていかず、おまけに結婚するまでは実家暮らしだったので、今まで親に頼っていた家事全てが降りかかり、自分自身が生きていくのに精いっぱいでした。
結婚して1年以上経ったころ、ようやく生活のペースも掴み(遅っ)、夫婦で旅行へ行ったり欲しいものを買ったりと、満喫しました。
心に余裕ができてくると、ふと自分の置かれている環境に目を向けました。
確かに今、それなりに生活してのほほんと幸せな日々を送っているけど、ずっとこのままなのかな?このままでいいのかな?と。
いろいろ考えたとき、じゃあ今以上に何ができると探したら、真っ先に自然と子どもが欲しいと思いました。
結婚するときに、将来子どもはどうするかと話し、旦那も私も「いたらいいよね~、いずれ欲しいね~。」と深く考えずにその話は終わってしまったけれど、今こそ絶好のチャンスではないだろうか?
旦那に相談してみると、予想外の答えが!!
「え、まだいいんでない?」と。
がーん…喜んでくれるかと思ったのに。結構ショックでした。
そして二言目に旦那は、「避妊しなくていいなら、それはうれしいけどね~(笑)」
・・・ダメだ。これはダメだ。
まずはそんなユルイ考え方をやめてもらって、きちんとした心構えを持ってもらわないと、私たち夫婦に赤ちゃんは来てくれないぞ。
こうして、少しずつ赤ちゃんを迎えるための準備をしようと、私一人、心に決めたのでした。
どうやったら赤ちゃんを授かる?
なんかまるで幼稚園児からの質問のような見出しですが・・・。
そう、赤ちゃんが欲しいと思ったら、とにかくまずは授からなければならないのですが、一体どうやったら授かるのでしょうか?
恥ずかしながら私は、避妊せずに子作りをすれば、できるものだと思っておりました。
実際世の中にはそのように子どもを授かる方々が大勢いるでしょうが、そうでない方々もいるということを、赤ちゃんが欲しいと思って情報収集するまで、全然知りませんでした。
そして、妊娠・出産に関する情報を収集していけばいくほど、ただ授かるだけではなく、より健康な、より賢く、より可愛く、より、より、とにかく赤ちゃんのためにやっておけば良い的なサプリやらお茶やら健康食品、お香に腹巻に祈祷に体操に、部屋に飾れとの謎の絵画まで・・・ものすごい数のモノやコトの情報が溢れ、正直検索するのも嫌になり、これ全部やったら完全無欠のパーフェクトヒューマンができるんかい!?と突っ込みたくなるくらいでした。
それはもちろん少しでも健康で賢く可愛く・・・な子どもがいいかもしれないけれど、ここまでよくわからない情報が溢れかえると、全部出来るはずもなく、私の場合はどうしていいか、何がいいのか分からずに、逆にやる気がなくなってしまいました。
結局、夫婦とも健康なほうが妊娠しやすいだろうというのは想像に難くないので、旦那にはお酒やたばこを控えてねと言ってみたり、私は運動不足解消のため徒歩や自転車で遠くのスーパーまで買い物に行ったり(ジムなどに行くといった本格的な運動まではしないのがまたユルイところですが)、少し貧血気味だからと、鉄分と葉酸のサプリだけ飲むことに。
この、葉酸っていうのも、今となっては独身者の間ですら結構知られているようだけど、私は赤ちゃんを授かりたいなと思うまでは知りませんでした。
ヨウサン?ギョウサン?なにそれ、どちらの方言?何弁?って感じでした。本当に恥ずかしい・・・。
本当に欲しいの?
さて、運動もし始めて、サプリも飲み始めて、スーパーなどで赤ちゃんを抱っこしているお父さんやお母さんを見かけてはいいなぁと思い、ベビーカーの中からこちらを見ている赤ちゃんの視線に気づけば変顔してあやしてみたりと、日々赤ちゃんに対しての期待度は膨らんでいっていましたが、旦那といえば、相変わらずたばこのにおいをさせて、酔っぱらって帰ってくることが度々ありました。
今思えば、毎日そんなんではなかったし、仕事の付き合いやストレス解消だってあっただろうし、そこまでギャーギャー言わなくてよかったのかなぁとも思いますが、あの時は「私はこんなに頑張っているのに、どうしてあなたは協力してくれないの!?」と、攻撃していた記憶があります。
そう、自分ばかり突き進み、肝心の旦那の気持ちや考えをおろそかにしていました。
その結果、そこそこ言い争いが増え、どんよりしたりイライラしたり、お互いギスギスする日々。もちろんそんなので子どもを授かるわけもなく、ますます夫婦間に溝が出来ていくような気持ちになる。
ある日、またふとしたことで言い争いになり、流れのついでで、私は妊活頑張ってるのに!というようなことを旦那にぶつけてしまったのです。
すると、「頑張ってるのはわかるけど、一人で頑張ってどうするの?夫婦の問題でないの?俺たちがケンカばっかりのこんな状態で、赤ちゃん来ると思う?」と言われました。
ハッと我に返る私。
続けて、「ただいきなり授かったって、周りに頼る人もいないし、家も今のままじゃ狭いし、そういうこと考えてる?市のサポートとか探した?」と言われました。
そして極め付けの一言。「本当に欲しいの?」
最初こそ意味が分かりませんでした。今更何言ってるの?欲しいからこんなに頑張ってるんでしょ?と。
「こんな言い争ってまで、夫婦仲が微妙になってまで、今必死になるものなのかな?本気なら基礎体温とかも測ったりもするんでないの?病院も行ったりするんでないの?情報や周りに流されてほしいような気持になってるだけじゃない?覚悟できてる?」
言われたときはショックで涙が出ましたが、少し冷静になって思い返すと、全て正論だと思いました。
私一人勝手に余裕ができてきたからって突き進み、もう少し夫婦二人でいてもいいかな、仕事が忙しいから主に子どものそばにいる私の負担が少しでも減るように子育てのサポート体制を整えてから授かったほうがいいんじゃないかな・・・といった旦那の気持ちをおろそかにしていました。
避妊しなくていいんなら嬉しいなどと言って私を呆れさせていたけれど、きちんと私やいずれ来てくれる子どものことを考えていてくれたんだね。
私が思う、授かるのに大切なこと
「本当に欲しいの?」の衝撃の一言から一か月ほど経ちました。
私も一人で空回っていたことを猛省し、旦那はたばこやお酒のにおいをさせて帰ってくることも少なくなりました。
この一か月はサプリや軽い運動はしつつも妊活のことは少しお休みすることにして、夫婦で旅行に行ったり何もせず家でゴロゴロしたりと、赤ちゃんが欲しいと思う以前と変わらない生活をしました。
それから間もなく、普段はほとんどピッタリ周期で来る生理が来なくなり、もしやと思い妊娠検査薬を購入。
しかし、あれだけ欲しかった赤ちゃん、いざ、もしかして・・・という想像が現実になったらという恐怖でなかなか決心がつかないのです。
そばにいた旦那に「どっちにしろやらないと不安なんだからやるしかないだろ」と言われ、そんな言い方しなくたって・・・と、検査薬を抱えて泣き出す始末。
検査薬を握りしめて小一時間、ようやく決心し、ようやくトイレへ行きました。
おしっこをかけて1分待ち、色が変われば陽性(妊娠)という、よくあるタイプで、私はおそるおそるおしっこをかけて、さあ1分待つか、と検査薬を持ち上げたところ、みるみる色が変わっていき、明らかに陽性反応が出ました。
絶句。
1分経っても2分経ってもトイレから出てこない嫁を心配し、旦那が見に来ると、そこには便座に座り検査薬を握りしめたまま硬直中の嫁がいるのです。
「だ、大丈夫・・・?どうした・・・?」
涙目のまま、無言で旦那に検査薬を渡しました。旦那もしばらく無言で、ようやく発した言葉は「まじか・・・」でした。
もちろん2人ともうれしくないわけがないけれど、それ以上に、親になる責任やこれから先どうなるんだろうという不安などが巡り、テレビドラマや本で読んだような、「でかした!やったな!!」的な雰囲気はありませんでした。
その夜は眠れませんでした。旦那はグーグー寝てました。(おいっ)
その後、地獄のような悪阻を乗り越えて、第一子、そして2年後には第二子を出産しました。
好きな人との子どもが欲しいとか、20代のうちにとか、まわりが子どもを産み始めてるとか、結婚して〇年経ったからとか、子どもが欲しいと思うタイミングやきっかけは様々だと思います。
私の場合は幸運にも、欲しいと思ったタイミングで授かることができました。
(妊娠発覚直後に手放しで喜べなかったのは、欲しいと言いつつも夫婦ともにまだまだ覚悟が足りてなかったのだと思いますが。)
サプリやらお茶やら健康食品、お香に腹巻に祈祷に体操に、部屋に飾れとの謎の絵画も必要なのかもしれませんが、いちばん大切なのは、絶対に、お父さんとお母さんがこころもからだも健康でいることだと思います。
妊娠することだけに躍起になって、夫婦ですれ違っていては、良くないんだと、身をもって体験しました。
赤ちゃんを授かるのに時間やお金や体力など様々なことが必要になることもあるけれど、いちばんの特効薬は、こころとからだの健康だと思います。これを読んでくれている皆さんも、夫婦のコミュニケーションをしっかりとって、一生懸命になりすぎず、たまには自分やパートナーを甘やかして、こころとからだを健康にして、赤ちゃんを迎える準備をしてくださいね。