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2018/08/15 40代体外受精

体外受精を受けて

私が不妊治療を始めたのは、38歳でした。高齢のため、タイミングをとっても、すぐに子どもが出来るという自信がなかったので、不妊治療センターに通ったら、すぐに高度医療の治療を始められるとばかり思っていました。


しかし、最初の予約を取ってから、体外受精へステップアップするまでに、約5ヶ月かかりました。血液検査、ホルモン検査に加え、妊検査をする必要ありました。検査が終わったころには、私は39歳になっていました。


私の幼馴染が、不妊治療を始めてすぐに人工授精を行ったところ、1回で妊娠できたという事実を知っていたので、私も人工授精ですぐに妊娠できるだろうと、軽く考えていました。


しかし、人工授精を行う際、採取した主人の精子に問題があることが、発覚したのです。

一通りの検査で、私には不妊症と言われる原因は見つからなかった。でもまさか主人に問題があるなんて・・・と思いましたが、不妊治療センターの医師から紹介を受けた、泌尿器科へ通うことになり、どんな原因があるのかを調べたところ、「静脈瘤」が原因で、良質な精子が作られないということがわかりました。

泌尿器科の医師から、クロミッドを処方され、また体外受精を進められました。


この結果を聞くまでは、主人は体外受精にあまり乗り気ではありませんでした。その時の彼の年齢は35歳。男性として、まだまだ元気な年齢ですし、私が若ければ、このままタイミングをとって、自然妊娠を希望していたはずです。しかし、私が39歳という高齢で、また自分の精子にも問題があるということから、早く子どもを持ちたいならば、体外受精にステップアップしなくてはいけないと、心が決まったようでした。


不妊の原因は女性だけではなく男性にもあると言われています。ですから、不妊検査は、夫婦そろって行わなければいけないのです。私たち夫婦は早くそれに気がつけて良かったです。タイミングでの自然妊娠にこだわっていたら、時間だけが無情に過ぎていくばかりで辛い思いをしていたかもしれません。


体外受精へとステップアップしたのは、最初の人工授精が失敗して2ヶ月後のことでした。初めて行う体外受精は、わからないことだらけで、不安ばかりでした。

体外受精は健康保険を使用することはできません。全て自費診療になります。私の通う不妊治療センターは、良心的な値段だとは聞いていましたが、それでもやはり高かったです。高級ブランドバッグや時計が買えてしまうほどの値段。しかしそれを払ってでも、体外受精をしなければ、妊娠することができないと思うと、我慢はできました。


多くの不妊治療患者は、高額な医療費、薬の副作用、痛い採卵などを乗り越えて、体外受精に挑むわけですから、体外受精でできる妊娠率は2割以下という低い確率でも、「自分は妊娠できる」と誰もが思います。特に高額の費用を支払った分、期待を大きく持ってしまうのです。


体外受精のスケージュールは、人それぞれ違います。担当医師が自分に合ったプランで排卵誘発剤やホルモン補充をしていくのです。しかし、それが必ずしも結果が出る(妊娠できる)治療ではないのです。体外受精の妊娠率は20%を切ります。低い可能性ではありますが、タイミングや人工授精で妊娠に至らない不妊治療患者は、体外受精に臨むしかないのです。


私は使用した排卵誘発剤は、内服薬よりも注射が主でした。毎日お腹に自分で注射を打つのです。最初はとても抵抗がありましたが、少しずつ慣れていきました。幸いあまり副作用がなかったのですが、中には排卵誘発剤の副作用で苦しむ女性もいます。副作用がなかったため、通常通りの生活が送れたことはとてもラッキーでした。


排卵誘発剤を使用して、排卵前にいよいよ採卵です。

採卵とは、子宮の中に細い針を入れて、卵巣から卵胞を採取することです。卵子は卵胞に包まれています。しかしその卵胞の中に、必ずしも卵子があるとは限らないのです。空砲ということも当然ありえます。

私はこの採卵がとても嫌でした。我慢できない痛みではないのですが、チクッチクッという、とても不快な痛みなのです。妊娠するためには、どんなことでもすると決意してはいましたが、この採卵の痛みだけは、辛くて心が折れそうになりました。しかし、この採卵をしなければ妊娠に至らないわけですから、いつか出会える我が子を夢見て、耐えました。


痛みを我慢した採卵の後は、次は精子と卵子の授精作業です。これは培養士にお任せするしかありません。結果が出るまでに3~4日かかるのですが、自分の卵子と主人の精子を信じることしかできず、1番気持ちが落ち着かない時期かもしれません。移植できる受精卵があれば、次へのステージに行けるのですが、そうでない場合は、採卵からやり直しになります。


移植をした後、13~14日頃に着床判定を受けます。移植する受精卵にもよるのですが、

早いものだと、移植した翌日には着床するのです。その受精卵が子宮内で着床しやすいように、ホルモン補充をします。ホルモン補充はシールの場合もありますが、私の場合は膣剤でした。着床していても、していなくても、着床判定まではその膣剤を使用しなければいけません。着床しておらず、いつものように生理が来る場合、女性はなんとなくわかります。しかし体外受精で移植をした人たちは、淡い期待をもって、少しでも自分に妊娠初期症状が現れていないか、インターネットで検索することがあります。もちろん、私もその1人でした。


着床判定の日、陰性の結果を聞く前からある程度の覚悟はしているのですが、やはり、はっきり陰性結果を聞くと、悲しい気持ちは抑えることはできませんでした。

いつになったら妊娠できるんだと、自分の体を恨めしく思いましたが、めそめそしている暇はありません。だって私は39歳ですから。1ヶ月でも早く妊娠がしたい、ママになりたいという一心で、妊娠できるために良いと言われることは、全て行いました。

整体、鍼、ヨガ、サプリ、ウォーキングなどです。不妊治療を始めた頃は、専業主婦でしたが、不妊治療のことばかり考えているのは、精神的に良くないということで、パートで仕事を始めましたが、そのパート代は全て妊活費用に消えていきました。


妊活を始めると、夫婦関係がギクシャクするとよく聞きます。しかしそれはタイミングで自然妊娠を希望している夫婦の話だと思います。妊娠できない辛さを感じるのは、女性だけではありません。男性も辛いはずです。それなのに、片方のどちらかが自分のストレスを相手にあたってしまえば、夫婦の中は悪くなってしまいます。


しかし、不妊治療センターに通い、体外受精や顕微授精へとステップアップすると、女性はいつも通りの生活に加え、通院する回数が増え、薬や注射を打つことになり、採卵や移植の度に、会社を休まなければいけません。その姿を見て、何とも思わない旦那さんはいないでしょう。

旦那さんも精子を採取しなければいけないストレスがあるとは思いますが、不妊治療において、1番しんどい思いをしているのは、間違いなく女性です。頑張って体外受精に挑んだのに、結果は陰性。落ち込まないはずがありません。


私は、落ち込んだ度に、主人に支えてもらいました。口数が決して多くはない人ですが、

それがまたかえって私にはよかったのです。「次頑張ろう」という言葉が、どれほど私の心の支えになったかわかりません。1年半の不妊治療の間に5回の体外受精を行いましたが、

その期間で、夫婦の絆は深まったような気がします。

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